暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第22話 終幕
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だことだし、そろそろ入ってらっしゃい」
そう扉に声をかけると扉が開かれそこには
「アーシア!? その制服……」
「はい、似合ってますか?」
「あ、ああ。部長、これって」
「アーシアには明日から留学生としてイッセー達のクラスに通ってもらうわ。イッセー、あなたが面倒を、ってレイナーレ!?」
レイナーレがアーシアの方に!? 一体何を「ごめんなさい」……え?アーシアに……頭を下げた?
「レイナーレ……さま?」
「謝っても許されないことは分かってる。気が済むなら殴ってくれたって構わないわ」
そう言ってレイナーレは頭を下げ続けている。あなた……そこまで……
「……」
アーシアも困惑しているわね。ここは助け舟を「あの」……アーシア?
「でしたら1つ、お願いを聞いてもらえますか?」
「ええ、何かしら?」
「私と、お友達になって下さい」
「!!」
アーシア、あなたって本当に……
「……いいの? 私なんかで」
「はい、私お友達が少ないんです。ですからお友達になってくれるとすごく嬉しいです」
「私、友達なんて今まで1人もいなかったわ」
「では私がレイナーレ様の初めてのお友達ですね!」
「ええ、そうね……よろしくね……ありがとう……ごめんね」
そう言ってレイナーレはアーシアの手を取り泣き始めた。……この様子なら心配はいらないかしら、ね? 何が彼女を変えてしまったのか、イッセーとレイナーレが話さない限り分からないけれど、少なくとももう彼女は道を誤らないでしょうね。
さて、じゃあ当初の予定通りアーシアにいろいろ教えた後、彼女の転入準備をしましょうかしらね。……それから彼女、レイナーレの分も、ね。
「なんか今回私完全に蚊帳の外だった気がするわ」
「それを言うなら僕もだよ、火織さん」
「それから、ねえアーシア」
「はい、何ですか?」
「私も1つアーシアにお願い……というか確認……みたいなものがあるんだけど」
「はい? 何でしょう?」
「私って友達? 出来れば友達がいいんだけど」
「……え?」
「いやほら、私だけ間が悪くって友達になろうって言ってないじゃない?」
「あ」
もしかして火織、ずっと気にしてたのかしら?
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