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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
王と女王 C
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を流した。ここまで心配してくれたのに、勝手に死のうとしたのが申し訳なくて・・・ただ、泣き続けた。
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「・・・これで、大丈夫かな。」
一輝はそう、鳴央に抱きしめられている音央を視て漏らした。
この分なら、音央は大丈夫だと判断したのだろう。
《・・・よい物ですね。あれは、友情でしょうか?》
「どうだろうな。少なくとも、あの二人は姉妹以上の姉妹だ。」
《なるほど、姉妹以上の姉妹ですか。あの人は、そんな二人を引き離そうとしたのですか・・・》
そこで初めて、一輝は横にいた存在・・・もはや魂だけになっている物に、目を向けた。
「で、アンタは誰?」
《私は、タイターニア。あの人・・・オベイロンの妻です。このたびは、旦那が迷惑をかけてしまって申し訳ありません。》
「・・・別にいいよ。どうせ、俺はあいつを殺すんだし。」
《もちろん、私にはそれを止める権利も止める意思もありません。ですから、それについては何も言いませんよ。》
ただ、と。
タイターニアは続けた。
《謝罪だけは、先にしておきますね。・・・このギフトを、全てが終わったら彼女にあげてください。》
そういいながらタイターニアの幽霊的な何かは一輝のギフトカードに触れ、ギフトを一輝に預けて消えさった。
話が終わり、二人も落ち着いてきたように見えたので・・・一輝は、二人に近づいていく。
「さて、と。出来ることならもう少しそのままでいさせてやりたいんだが、そう言っていられるほど時間があるわけでもない。だから、聞かせてもらうぞ。」
そして、音央と視線を合わせて、
「依頼を、聞かせてくれ。お前は俺に、どうしてほしい?」
そう、聞いた。
「お願い・・・私を、助けて!」
「OK。依頼、引き受けた。」
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