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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
王と女王 C
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ああ・・・もう、だめだ。
「生きたいわよ!アンタと別れたくない!鳴央と別れたくない!スレイブとも、ヤシロとも、ノーネームのみんなとも、箱庭で仲良くなった人たちと別れたくないわよ!まだ伝えてない気持ちもあるのに、そんな状態で死ねるわけないじゃない!!」
もう、感情は抑えられない。
「でも、無理なのよ・・・こんな罪、重すぎて背負っていけない・・・」
あぁ、一輝はズルイなぁ・・・
「私のせいで失われた命が多すぎるのよ・・・」
自分の心には相手を入れない癖に、人の心の中にはあっさりとはいってくるんだから。
「もう・・・ダメなの・・・」
涙が流れてひっどい顔になってるだろうから、私は顔を伏せた。
こんな状況でも、一輝にこの表情を見られたくない。
「・・・なら、一緒に背負ってやる。」
でも、一輝はそんなこと気にしない。
下から私の顔を覗き込んで、そう言ってくれた。
「重すぎるなら、俺がその罪を一緒に背負う。全部は無理でも、半分くらいなら、誰かと一緒に背負っても大丈夫だろ。」
「・・・なんで、そんな・・・」
「それが罪だというなら、そこから勝手に連れだした俺も同罪だ。だから、俺も一緒に背負ってやるよ。だから・・・もう一度、聞かせてくれ。お前は、どうしたいんだ?」
一輝の声は、いつの間にか優しいものに戻ってた。
普段の声とも違う、優しい声。聞いているだけで安心してしまう、そんな声。だから、私は・・・
「まだ、生きたい・・・」
そう、本心を告げた。
「・・・分かった。それが、お前の本心なんだな。」
そして、一輝はそう言うのと同時に鎖を掴み・・・引きちぎった。
「・・・どうだ?俺の力、流れてきたか?」
「・・・全然・・・」
「ならオッケーだ。ま、こんな神霊が作った程度の鎖が俺から命を吸いだせるとは思えないけど。」
一輝はさらっととんでもないことを言いつつ足の方の鎖も引きちぎり、倒れそうになった私に、肩を貸してくれる。
「・・・さ、音央はこう言ってるぜ、鳴央。」
「え・・・」
一輝が視る先には、壁に手をついてボロボロになっている鳴央がいた。
「ちょ、鳴央、アンタ・・・」
「・・・ちょっと、苦戦してしまいました。」
そう言いながら倒れそうになった鳴央の元まで走って、半ば転ぶようにしながら鳴央の体を受け止めた。
「鳴央、何をしたらここまで・・・」
「それよりも・・・音央ちゃんは、大丈夫ですか?」
自分の体の事よりも私の事を気にしてくれる鳴央。
そんな姿を見て、私は・・・また、涙を流した。
「どうしたんですか、音央ちゃん?」
「・・・ゴメン。ゴメン、鳴央・・・」
そう言いながら、私は鳴央にしがみついて涙
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