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亡命編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百三十七話 陰惨な真実
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、そして昇進面でも優遇される事は有りません、飼い殺しです。いずれ自発的に軍を辞めていく者が増えていくでしょう」
飼い殺しと言った時のエーレンベルクは明らかに嘲笑を浮かべていた。形式面では厳しい処罰は無いが許したわけではない、そういう事か……。楽しい話ではないな、話を変えるか。

「まあ何はともあれ反乱は終結した、そういう事だな?」
「はい、改修に費用は掛かりましたが損害らしい損害が無い事を考えると収支は合います」
シュタインホフの言う通りだ、十分に収支は合う。なによりガイエスブルク要塞をそのままイゼルローン方面に配備出来るのだ。防衛体制の早期確立、要塞建設のための予算の削減、十分過ぎる程に収支は合う。

この後は平和条約の締結と通商条約の締結か。場所はイゼルローン国際協力都市で行う、同盟政府も首を長くして待っているはずだ。早急に反乱の後始末を終わらせなければ……。


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