暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第20話 アーシア・アルジェント
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るで甘えることで拒絶されないということを再確認するかのようだ。この2人はその傾向が強い気がする。なんせ白音も最初は私の膝に乗ろうとしてたし。血が繋がってないこと、気にしてたりするのかな……

「アーシア、今日はどうだったかしら?」

「はい、楽しかったです。すごく、とっても……」

 あ、あれ?なんか楽しかったという割にうつむいちゃってるんだけど……

「? なにか気になることでもあんのかアーシア?」

「……イッセーさん、私、これからもこうしてみなさんと一緒にいられますか?」

 !?

「も、もちろんじゃないか! だって俺達は友達なんだから! だよなみんな!?」

 イッセーは私達に同意を求めるんだけど……

「……」

 誰も、何も言えない。最初に動いたのは部長だった。彼女は座っているアーシアの前に行き、目線を合わせるようにその場で跪くとアーシアの手を取りゆっくりと話し始めた。

「アーシア、あなたと私たちは友達よ。それは変わりないわ。でもね、あなたは人間で私たちは悪魔。残念だけれど生きている時間が違うわ。私達が学園に通っている間、人間界にいる間は今日のように共に過ごす時間もたくさん取れるでしょうね。でもいつかは私は家を継ぐために冥界に帰らなければならない。そして私の眷属である彼女たちも共に冥界に行く事になるわ。二度と会えないというわけではないけれど……会うのは難しくなるでしょうね」

「そう、ですか……。そう、ですよね。なんとなくそうなんじゃないかって、思って、……うっ、く」

 その言葉を最後に彼女は涙を流し始めた。それでも泣き声だけは上げなかった。そんな彼女を部長は優しく抱きしめてあげていた。

 そしてどれだけ経ったか、日もすっかり沈んだ頃アーシアは部長の胸から顔を上げ言った。

「リアスさん、私をあなたの眷属にして下さい」

「え!?」

 アーシアの言葉に部長は思わず驚きの声を上げる。っていうかここにいるみんな驚いて反応できないよ!

「ア、アーシア? あなた何を言っているのか分かってる? 悪魔になるということは」

「はい、主に背くということです。もうお祈りもすることが許されなくなるということです」

「ならどうして」

「今でも主に対する気持ちは変わりません。だけど……今までの私は主に依存していました。友達が欲しかった時でも私は祈るばかりで自分では何もしなかった。勇気がなかったんです。だから私が今までずっと一人ぼっちだったのはやっぱり全部自分のせいなんです。これからは私も自分の意志で、自分で決めていこうと思うんです。私はみなさんとずっと一緒にいたい。これは私の嘘偽りない気持ちです。それに……」

 そう言って若干顔を赤くしつつイッセーの方をチラッと見
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