第六章 正義の在り処編
第百七十五話 『襲撃、暗殺者の名は……』
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を展開して構える。
「ネロ! 全員生きたまま制圧するわよ!」
「うむ! 任されよ!」
シホは一瞬で敵の一体に肉薄し右手の剣を振るう。
しかし、敵の一体はシホの攻撃に的確に反応してその手に持つ剣で受け止めてしまった。
それに対してシホは内心(へぇ……)と純粋に驚いて、しかしすぐに気持ちを切り替えて次々と剣戟をぶつけていく。
シホの攻撃を最初は受け止めていたが、シホのギアも上がってきているためにすぐに反応できなくなってきた敵は一旦空中に浮き上がって、その手に換装でもしたのだろう銃が握られている。
そして引き金が引かれて銃口から数発の弾丸が放たれる。
シホもそれをすぐに察して、すべて剣で払い落とす。
ネロも大剣ですべて弾いていた。
「実弾兵器! 殺傷設定の武器か! 全員に通達! 敵は遠慮という言葉を知らないようだわ。各自防御魔法に頼らないで避ける事に専念して!」
『了解!』
全員の声が聞こえてきて、シホは遠慮をする事をなくした。
「………あなた達がそう来るなら私も遠慮はしないわ。いくわよ! 投影開始!!」
そしてシホは剣の群れを投影して空中に浮かび上がらせる。
「全投影連続層写!!」
一気に放たれた剣の群れは複数の敵に的確に足や手などに突き刺さっていく。
そこにシホの背後にネロが飛び降りてきて大剣を構えながらも、
「奏者よ。実体剣を使ってよかったのか……? あくまでも敵は人間なのだろう?」
「いえ、私の解析の目はすぐに見抜いているわ。奴らは……機械の人形よ!」
「むっ! それはまことか!」
それでネロは視線を敵に向ける。
そこにはシホの剣で貫かれながらもお構いなしと言わんばかりに突撃をかましてくる機械兵士がいたのだ。
「ロングアーチ!」
シホが機械兵士に全投影連続層写を連続して射出を繰り返しながらもロングアーチに通信する。
それにシャーリーはすぐに反応を返してくれる。
『わかってます! 今、解析中………解析結果出ました! 監獄施設周辺の敵対反応、そのほとんどが機械兵士です』
「やっぱりね。でも、“ほとんど”……?」
シホが疑問の声を出すとすぐにシャーリーは答えてくれた。
『はい。サーチの結果、一体だけ生体反応が確認できました。それが検出された区画は北側のスターズ2のヴィータさん、スターズ3のスバル、スターズ4のティアナが交戦しているエリアです!』
「ッ! ヴィータ! 通信は聞いたわね?」
『おう!』
「おそらく指揮している奴がいると思うのよ。そいつを決して逃がしちゃダメよ!」
『わかってる! ぜってーふん捕まえる!』
「私達もそれぞれ持ち場の機械兵士を
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