第六章 正義の在り処編
第百七十五話 『襲撃、暗殺者の名は……』
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のはシホさんのおかげなんです。そうじゃなかったら僕達ももしもの話ですが、復讐者に落ちていたかもしれませんから……」
それでレンは何かを思っているのか、目を瞑っている。
瞑りながら、
「そんな僕達を掬い上げてくれたシホさんには感謝の言葉がいくらあっても足りません。だから、僕とラン姉さんはシホさんの過去を聞いても絶対に拒絶しないつもりです。
シホさんが僕達を受け入れてくれたように、僕達もシホさんを必ず受け入れます」
「うん!」
ランとレンがそう言って力強く握りこぶしを作る。
それを黙って聞いていたヴィータは「ふっ……」と笑みを零して、
『お前等がそこまで覚悟を決めてんなら、あたしはもうなにも言う事はないぜ。
後でシホに相談してみるんだな。あ、でもそん時はフォワード全員集めてだからな。奴らにもシホの過去は伝えとかないといけないしな。
前になのはの過去を語った時、シホだけは語らなかったからいい機会だしな』
「はい! シホさんに絶対聞いてみます!」
「うん! 頑張ろう、ラン姉さん!」
『ククク……』
そんな二人の様子を見てヴィータは小さく笑い、『お前はもう幸せを掴んでるぞ、シホ』と思うのであった。
◆◇―――――――――◇◆
それから警備は何度か交代しながらも継続されて時間は深夜の十二時近くまで迫ってきていた。
「……もうすぐ十二時ね。このまま何事も起こらなければいいけどね」
「そうもいかないようだぞ? 奏者、警戒せよ。なにかが迫ってきている」
「あ、やっぱり……?」
ネロの言葉にシホは緩んでいた意識を即座に警戒態勢に移行する。
そこに同時にロングアーチから報告の声が聞こえてくる。
『ロングアーチからスターズ、そしてセイバーズに通達します! 監獄施設周辺に百を越える敵影の反応をキャッチしました』
『どうやら転移魔法のようで次々と反応が増えてきています!』
シャーリーとルキノの報告にシホは一度頷いて、
「了解! 索敵と生体反応、最終的な敵の数の把握を専念してお願いね!」
『『了解!』』
そしてシホ達の目の前には何十人ものフードを着ている謎の集団がいた。
《なのは! こちらで敵が現れたわ!》
《うん! こっちでも十人くらいの集団が目の前に現れたよ! オリヴィエさんが先行して倒しにかかっているところ!》
《シホ! こちらでも出現を確認しました。交戦に入ります!》
《シホさん! あたし達のところにも十人以上の敵が現れました!》
それぞれの報告が入ってくる中で、
(全方位で攻めてきたか……。本格的に狩りに来たわけか。でも、そう簡単にはいかせないわよ!)
一瞬で思考をまとめてシホはその手にアンリミテッド・エア、ツヴィリングフォルム
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