第四十五話 Final Weapon U
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にエックスは首を振る。
エックス「彼は確かに間違えてしまったのかもしれない。だけど彼はいつも君のことを考えて行動していた。人間が不完全であるように、俺達レプリロイドだって不完全な存在だ。完璧な存在なんていないんだ。それを教えてくれたのは君だろう?それに俺はディザイアがイレギュラーとなってしまった気持ちが痛い程に分かる。“愛”とは抑えることの出来ない感情なんだ。それは時として人を狂わせる。ディザイアが君への愛ゆえにイレギュラーとなったように…。」
ルイン「………」
エックス「…ルイン、こんな場所だけど君に伝えたいことがあるんだ。」
ルイン「え…?」
エックス「俺は…君が好きだ。君を1人の女性として愛している。」
ルイン「…っ!!」
頬を朱色に染めながらエックスを見つめる。
エックス「ずっとずっと君が好きだった。でも俺はどうしようもない臆病者なんだ。君が俺じゃない誰かを好きだったらどうしようってね。ゼロや君が引っ張って支えてくれなければ、俺はただの臆病者だもんな…」
自嘲するように言うエックスにルインは寂しげに見つめる。
ルイン「エックス…」
エックス「今でも怖くて仕方ないんだ。君が俺じゃない他の誰かが好きなんじゃないかって…ビクビクしてるんだよ」
ルイン「…………」
エックス「…ディザイアは君に全てを捧げてでも君を愛した。傷つくことも恐れずに…。だから俺も勇気を振り絞らなきゃ、彼に面目ないしね…聞かせてくれないか?君の気持ちを……」
ルイン「私は……」
動力炉の部分に手を遣りながら、ディザイアとの会話を思い出す。
ディザイア『副隊長…』
ルイン『何?』
ディザイア『あなたは……その、エックス隊長のこと、お好きなんですか?』
今ならどんな気持ちで彼が聞いてきたのか分かる。
ルイン『…憧れの人…かな…?』
ディザイア『憧れ…?』
ルイン『うん、ハンターになった時から…ね。エックスはね…心が強い人なの。どんなに苦しい時もどんなに悲しい時もどんなに悩んでいる時も最後の最後には必ず乗り越えてしまう人…私はそんなエックスに憧れてるんだ。異性として好きかどうかはまだ分かんないや、でもエックスと一緒にいれば不思議と安心出来て、幸せな気持ちになれるんだ』
ディザイア『何となく…』
ルイン『え…?』
ディザイア『何となくあなたの気持ちが分かる気がします。私も同じですから…』
ルイン『君、好きな人がいるの?』
ディザイア『あ…はい……』
恐らく彼なりに遠まわしに自分に想いを伝えていたのだろう
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