暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜朱の戦士〜
第四十五話 Final Weapon U
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身に纏い、バスターモードからセイバーモードに切り替えると切り掛かるが、ダブルの身体が液状化した。

ダブル「危ねえ危ねえ…普通なら致命傷を負ってるんだろうが、今の俺には効かないぜ」

ルイン「黙れ!!」

ダブル「そらよ!!」

ダブルが投擲してきた液体金属のブレードが旋回しながらルインの方へ迫ってくる。

ルイン「うぐっ!!」

双方向から強烈な斬撃を受け思わずルインは呻いた。
明らかにルインの良く知るダブルとは隔絶した圧倒的な性能。
今のダブルを前にしては特A級ハンターの中でさえも、彼に匹敵する実力を持つ者は少ないであろう。
何よりドラグーンを倒したオーバードライブで強化した自身を相手にしてさえ、互角以上の立ち回りを見せる凄まじさである。

ダブル「さあこれからが本番だぜ。簡単にくたばって俺を興醒めさせるなよぉ!!」

ルイン「この…イレギュラーがっ!!」

ダブルが繰り出したブレードの一撃をルインもまたセイバーで受け止める。

ダブル「フハハハハハハハハハハハハハハハッ!!楽しいなぁ!!ルイン先輩よお!!」

愉悦に表情を歪ませ下卑た笑いを響かせるダブル。
そんな彼に苛立ちを覚えるかのようにルインは歯を軋ませた。

ルイン「これが…楽しいの?多くの人々やレプリロイドを死なせ…苦しませて…そんなに楽しいのっ!!?」

ダブル「ああ、楽しいねぇ。何せ俺様は…」

唇を吊り上げダブルはルインと鍔迫り合いを続けつつ、何を悪びれる事無く傲然と言い放つ。

ダブル「シグマ様の手で造られた生まれながらのイレギュラーだからな!!」

ルイン「ぐっ!!」

ブレードとセイバーをぶつけ合いながら凄まじい攻防が繰り広げられる。
しかし…。

ダブル「知ってるぜえ、先輩。その強化は精々1分しか持たないことがな。」

オーバードライブの制限時間の一分間が過ぎ去り、オーバードライブが解除された。

ルイン「あ…っ!!」

ダブル「チッ…お楽しみはこれまでかよ…まあいい!!死ねやルイン!!」

ダブルのブレードがルインの腹部を貫いた。

ルイン「(オーバードライブが長時間使えれば…もう…駄目…)」

『諦めちゃ駄目だよルインちゃん』

ルイン「(誰…?)」

『君の味方。最後のアーマーを解放するよ。OXアーマー起動開始!!』

倒れたルインをつまらなそうに見遣りながらダブルは口を開いた。

ダブル「たく、これで終わりかよつまんねえな。ん?」

ルインのエネルギー反応が異常の域にまで達し、ルインの方を見遣ると彼女の朱いアーマーが血のような紅いアーマーに変わっていた。

ルイン「ダブル…」

凄まじいエネルギーを放ちながらダブルを睨み据えるルイン。

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