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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
番外編
番外編5:ある執務官の恋愛事情
第1話
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いようだな。
 自らの出自を揶揄されると激昂して冷静さを失う。
 結果として私に動きを読まれてしまうほど単純な動きをしてしまう」

「くっ・・・なぜ?」

「なぜだって? 君は私が管理局のデータベースにアクセスできないとでも
 思っているのかい? 君がドクター・エメロードを拘束したときの戦闘記録は
 バッチリ見させてもらったよ」

「そんな・・・」

フェイトはそこで初めて気弱な表情を見せる。
対してスカリエッティは、浮かべていた笑みを消すとフェイトの身体をじっと見た。

「まあいい。 これで私はプロジェクトFのサンプルを手に入れることができた。
 君にはしっかりと私の役に立ってもらうよ」

スカリエッティはそう言うと、いやらしい笑みを浮かべる。
フェイトは身動きすることもかなわず、唇をかみしめることしかできなかった。



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