暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第17話 友達
[1/5]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「さて、どういうことか説明してもらえるかしら?」
私は今部長の前で絶賛正座中です。っていうか心配かけたからってこれはないんじゃないかな!? このポジションはうちの姉妹たちであって私はこんな感じに怒られるキャラじゃないはずなんだけど!?
あの後転移してきた私は部長たちに存在を認識されるやいなやアーシアと引き離されて強制的に正座させられた。なんというか目の前で満面の笑顔の部長と朱乃さんが怖いよ。ちなみにアーシアは少し離れたところのソファーでイッセーと龍巳に挟まれて座っている。黒姉に白音もそのそばに居て、祐斗だけはそこから少し離れた位置で私の方を見てる。私はみんなに向けて目線で助けを求めるけど……みんな合掌で返してきたよ!? 助ける気ゼロですか!? 唯一アーシアだけがどうすればいいのか分からなくてオロオロしてる。うぅ……。今の私の味方はあなただけだよアーシア。
「火織、よそ見しない。さっさと説明してちょうだい」
「は、はい!」
と、とにかく説明して早くこの窮地を脱しよう。
「えっとですね? 龍巳とイッセーがアーシアのお世話になったということなので、なにかお礼しようと思いまして! それで助けて欲しいと言われたので連れてきた次第です!」
説明としては最低の部類かもしれないけど早くこの状態から脱したい! だって黒姉がずっとニヤニヤしてこっち見てるんだもん!
「……つまりそのシスターと契約したの?」
「い、いいえ! お礼なので代価はもらっていません! 契約とか、そういった小難しいものは無しの方向で連れてきました!」
「そう。……悪魔失格ね。少しそこで正座していなさい」
ノォォォォォォォォォォォウ!! え、まさか私このまま!? このいたたまれない空気の中このままですか!?
「さて、心配かけたどこかのおバカさんのお仕置きはこれでいいとして、アーシアさん……だったかしら?」
「は、はい!」
「火織に助けてくれるよう頼んだそうだけど……そもそもどうしてあなたのような信心深そうなシスターが堕天使のもとに身を寄せていたのかしら?」
「そ、それは……」
最初は戸惑ってたアーシアだけど、やがて深呼吸をすると少しづつ語りだした。
それはある聖女に祭り上げられた少女の話。欧州のある地方、そこに生まれてすぐ親に捨てられた少女がいた。少女は捨てられた先の教会兼孤児院でシスターとなり、他の孤児たちと共に育てられた。でも彼女が8歳になった頃、人生の転機が訪れた。負傷した子犬を見つけた彼女は不思議な力で子犬のケガを治したのだ。偶然、これを見ていた教会の関係者が奇跡の力を持つ少女として教会の本部へ連れて行き、「聖女」として担ぎ出された。聖女の噂は瞬く間に広がり、教会は訪
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ