暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第17話 友達
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「え、えっと、私の神器(セイクリッドギア)を抜き出して、堕天使に移植すると……」

 その言葉に事情を知らないイッセー以外の面々が不快そうな顔をする。

「あ、あの、それなら神器(セイクリッドギア)を抜いてしまって開放されれば、アーシアも今まで通りの生活に戻れるんじゃないですか?」

「いいえイッセー。確かに神器(セイクリッドギア)が彼女の不幸の原因だけど、それは出来ないわ。神器(セイクリッドギア)を抜かれた人間は死んでしまうの」

 それを聞いたイッセーは驚いた顔をした。

「それを聞くとアーシアを教会に返す案は却下ね。でもそんな重要そうな計画に横槍を入れてしまえば戦争の引き金になりかねない。……なかなか難しい問題ね」

 それを聞いて皆困った顔になった。アーシアも泣きそうになってる。……そろそろ私も発言していいかしら?

「あの〜〜〜〜」

 そう声を上げると皆驚いたような顔でこっちを見た。うん、絶対みんな私の存在忘れてたよね?だって私だけまだアーシアの友だちになってないのに誰も何も言わないもん。未だに部屋の端っこで正座だし。

「な、何かしら火織?」

 目が泳いでますよ部長?

「さっきアーシアを連れてくる際に堕天使から聞き出したんですけど、なんでもこの計画は上に黙って行った、つまり独断専行らしいですよ? 向こうはこっちを舐めきってたみたいなんであっさり教えてくれました」

 その私の言葉に皆驚いた顔をした。

「火織、そんなことを予め聞いていたってことは……こうなることを予想してた?」

「まあなんとなくは」

 そう言うと、みんなはなんだか疲れたような顔をした。なんで? 私変なこと言った?

「火織、もうしばらくそこで正座していなさい」

「なんで!?」

 理不尽だ! なんて言葉はあっさりスルーされた。うぅ……。そろそろ足が限界なんだけど。誰か助けて〜。やっぱりアーシアだけはこっちを心配そうに見てくれるけど、他のみんなは完全に無視してきてるよ。私だけ蚊帳の外。私達仲間だよね?

「とにかくこれが独断専行なら話は簡単だわ。アーシアを匿った上で堕天使どもにはこの領地から出ていってもらいましょう。断るようなら実力で排除するわ」

「あの、そんなことをして戦争にはならないんですか?」

「彼女たちが上の命令で今回の計画を行なっていたとすればなったかもしれないわ。でも独断専行なら話は別よ。これならもし戦いになっても問題にならないわ。この程度の小競り合いは世界各地で行われているもの」

「じゃあ……」

「ええ、善は急げよ。早速これから『ドォォォォォォ……ン!』何!?」

 今後の方針を部長が言おうとした時に、いきなりの爆発音、そして振動が旧校舎を揺
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