暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第17話 友達
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ーだけが
「アーシア、俺が友達になってやる。いや、俺たちはもう友達だ」
イッセーの突然の言葉にアーシアはキョトンとしてる。さすがはイッセーね、そんな言葉がすぐに出てくるんだから。
「悪魔だけど大丈夫。アーシアの命を取ったりなんかしないし、代価もいらない! 遊びたい時に俺を呼べばいい」
そう言ってイッセーはアーシアの両手に自分の手を添えた。そして
「ん、我も友達」
その手に龍巳の手も添えられる。
「私も友達になるにゃ」
「私もです」
「僕もいいかな?」
「あらあら、では私も」
そう言ってみんなも手を添えていった。
「……どうしてですか?」
「どうしてもこうしてもあるもんか! 俺たちのこと庇ってくれただろ! あの神父に食って掛かってまで悪魔の俺たちを庇ってくれただろ! だったら友達にだってなれる! 悪魔だとか人間だとかはこの際関係ない! 俺たちはアーシアの友達だ!」
「……それは悪魔の契約としてですか?」
「違う! 俺達は本当の友達になるんだ! 話したい時に話して、遊びたい時に遊んで、それから、そうだ! 明日買い物に行こう! 本だろうが花だろうがなんどでも買いに行こう! な?」
そこでアーシアはついに耐え切れなくなり涙をこぼした。でもそれは悲しいからではなく、うれしいからだろうね。
「みなさん。私、世間知らずです」
「明日俺たちと一緒に街に繰り出せばいい! いろんなものを見て回れば、んなもん問題なくなるさ」
「……日本語もしゃべれません。文化も分かりませんよ?」
「大丈夫、お姉さんが教えてあげるにゃ」
「……友達と何をしゃべっていいかも分かりません」
「我も話すの苦手。それでも話せてる。アーシアならしゃべれる」
「……私と友達になってくれるんですか?」
「ああ、これからよろしくなアーシア」
「よろしくにゃ」
「よろしくです」
「よろしく」
「よろしくお願いしますわ」
「よろしくね、アーシアさん」
「……みなさん。ありがとうございます」
泣きながらも笑顔を浮かべるアーシア。と、そこでみんなが部長の方を向いた。
「あらあら部長? 部長はどうしますの?」
「……はぁ、朱乃、あなた分かって言ってるでしょう? ここで断ったら私が悪者みたいじゃない。私も友達になるわ。よろしくね、アーシア」
「はい!」
でもそこで部長は難しい顔になる。
「……さて、じゃあ今後どうするか考えるわよ。アーシアは未だに堕天使側の人間。助けるにしても友達になるにしても何らかの対策をしなければ即戦争よ。アーシア、堕天使達があの教会で何をしようとしているのか分かるかしら?」
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