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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第16話 聖人少女と堕ちた聖女
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裕を持ってこっちを狙ってきてる。大方人数が多いから余裕とか思ってるんでしょうね。そして一斉に光の槍を投げてきた。思うんだけどこいつらの攻撃ってワンパターンね。わたしは余裕を持って
「七閃」
飛んでくる槍を全て叩き壊した。この程度で苦戦するようなやわな修行は積んでないのよ。見れば堕天使たち、それにアーシアも驚いているわね。
「……一纏めにした長い黒髪にその長大な刀、それに見えないほど速い太刀筋」
「ま、まさかこいつがレイナーレ様の言っていた!」
「え、うそ!? じゃあこの女がお姉さまを退けた人間!?」
どうやらレイナーレから私のことは聞いているようね。3人は警戒してか私から距離をとってまたしても光の槍を取り出し構えた。でもなかなか動かない。かなり警戒されているわね。ならこの隙に
「逃げるわよアーシア」
「え? ふぇ!?」
私は七天七刀を腰に戻し、アーシアをお姫様抱っこした。
「くっ! 逃げられると思うか!」
そう言ってまた一斉に槍を投げてきた。アーシアに当たったらどうする気かしら?
「捕まえられると思う?」
そう言って私は後ろの私の影に飛び込んだ。
「「「なっ!?」」」
私は首元まで影に潜り、槍はその上を空振った。こんな時のために影を媒介にして転移するための魔獣を用意していたのよね。イメージは某野菜先生の狗神使いの転移だったりする。……最近龍巳のことほんと言えなくなってきたわね私。
「それではさようなら、堕天使さん♪」
そう言って頭まで影に潜り、部室の中の影に転移した。そして転移した先で私とアーシアが見たものは
「なんであなた達は邪魔するの!? 早く火織を迎えに行かないと!」
「火織なら大丈夫にゃ! ここで待ってるほうが懸命にゃ!」
「それに火織姉様にはなにか考えがあるはずです! 邪魔をしちゃダメです!」
「そんな事言ってる場合じゃないだろ! 堕天使が来てるんだぞ! 早く助けねえと!」
「イッセー落ち着く。火織強い。問題ない」
「いや強いからって堕天使複数を一人で相手できるわけないよ! いいから早くそこをどいてくれ!」
「あらあら、これは一体どうしましょうかしら?」
……なんか神裂家vsグレモリー眷属が勃発していた。長く向こうにいたわりに誰も来ないなと思ってたらこんなことになってたんだ。うーん、黒姉たちは私の強さ知ってるから大丈夫だけど、私の強さを知らないみんなには心配かけちゃったな。それに勝手なことしちゃったし……もしかして私これからお説教かな?
「クス、皆さん優しい方々ですね」
アーシアは危機を脱したからか、安心したような表情で語りかけてきた。
「ええ、自慢の家族と仲間たち
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