第04話 任務:46センチ三連装砲を撃てぇ!
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「ダメよぉ、ダメダメ! ダメよぉぉ、ダメダメッ!! ダメったら、ダぁぁぁメぇぇぇッ!!!」
陸奥はぷんすか怒りながら4人を追った。
――――――
――――
――
「ここならいいだろう」
長門と雷電ゆは海に面しているコンテナ置き場までやってきた。
「いいだろう、じゃないわよ!」
少し遅れてぷんぷんな陸奥が追いついてきた。
「姉さん、それに雷電ゆちゃん達、46センチ三連装砲なんて大口径主砲、くちくズな3人には持てないでしょう?」
雷電ゆの3人は長門が装備している46センチ三連装砲を見つめながら、額に汗を垂らす。
「大丈夫なのです! さっきも言いましたが、3人の力を合わせれば可能なのです!」
そう言って雷電ゆの3人は手をつなぎ、そして口を揃えて叫び上げる。
「合体だ!」
「ええ!?」
ちょ、マジ!? な顔をする陸奥。
そんな困惑する陸奥を尻目に、3人は飛び上がってガシーン! ガキーン! と合体する。
「2艦1艇合体! 雷電ゆ!」
3人の背後で“ちゅどーん”という爆発が起こりそうなシチュエーションだが、辺りはシーンとした涼やかな静寂に包まれる。
「……合体? なの? これ?」
陸奥は目を点にして3人を見つめる。
雷電ゆの3人は雷を先頭にして、電は雷の肩を背後から掴み、電の肩をまるゆが掴んでいる。
これはどう見ても、肩を掴む前ならえである。
「見事だ」
長門はうんうんと頷きながら、ぱちぱちと拍手をする。
「なにこれ……」
縦に並んでいる雷電ゆ、それを見て拍手をする長門。
もう何が何だかな状態である。
状況が把握でいない陸奥は口角をひくひくさせながら、ピキッと固まってしまう。
そんな陸奥を尻目に、長門は合体したと言い張る雷電ゆの上に46センチ三連装砲を置いた。
“ずしんッ”
物凄く重い。
あまりにも重くて、雷電ゆの足が地面にめりこみそうになる。
予想以上の重さに目をまんまるにする雷電ゆは、全身をぷるぷるさせながら顔じゅうを汗だらけにしている。
そんな雷電ゆを尻目に、長門はスッと海を指差し、無言のまま撃てと言っている。
「ちょっとぉ! ダメったらダメぇ! そんなことしたら……」
陸奥が言い終えるのを待たずに、雷電ゆは叫び上げる。
「雷電ゆ! 撃っちまぁぁぁぁぁすぅッ!」
“ずどごぉぉぉぉぉぉぉぉんッ!”
物凄い爆音と共に、雷電ゆは後方におもいっきり吹き飛ばされてしまう。
とはいえ、一番前にいた雷と、真中にいた電は、なんとかその場に踏みとどまった。
「ひゃあああああぁぁぁぅんッ」
しかし一番後ろにいたまるゆ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ