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『自分:第1章』
『保育園』
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3歳児クラスは更にバラバラ。
まとまりゆうもんは無かった。

一番、自分にとって不安や恐怖を感じる歳の子。
精神を乱される歳。
関わるのが怖かった。
でも、園児はそんなこと知らずにまた手を引っ張っていく...

無垢な笑顔は素晴らしい特効薬。
問題起こすでもなく情緒不安定になることもなく、3歳児クラスも無事に終えた。


2歳になると体格の差も歴然。
言葉の発達の差も歴然。
同じ歳ってホンマ?
不思議なもんやなぁ。
なんか人間って凄いなぁ。

いろいろ、慎重になった。
遊び方も内容も変わった。
言葉も。
神経使った。
難しい歳なんやなって感じた。


0歳1歳は同じクラスだった。
オッチンできない子から歩いてる子。
ミルクの子から普通食の子。
正直、1年違いでこんなに違うんやなって衝撃だった。
産まれてから数年間で、こんなに変わるんやなって...
『成長』の凄さに唖然。
『人間なら皆が通る過程。私達も、こうして成長してきた。すごいよね。』
保育士が言う。
保育士の性格も違って見える。
乳児担当は穏和。


幼児担当はシッカリきっちりって感じ。
強く叱ったり優しく叱ったり、それは様々だったけど。
正しいやり方ってのも、その人その人の判断であって、決まってるわけでも無さそうだった。


一通り、クラスを廻ってみて、次どうしたいか聞かれた。
気になった子が居るから3歳クラスに行きたいと申し出た。
その子について園長と話す。
結果、行かして貰えることに。


陸君。
母親の送迎。
登園時、母親にバイバイする時は超笑顔。
教室に入ったら泣きそうなん必死に堪えてる。
淋しいの我慢してるんやろなぁって思った。
母親が迎えに来る。
超笑顔で飛びつく。
嬉し過ぎて泣きそうなくらいの笑顔で...
今現在、冷静に考えると、普通かもしれん。
母親と離れるのが淋しくて園ではずっと落ち込んでるって。

でも当時は『なんかあるんちゃん?』って疑ってしまってた。
『おうちで嫌なことある?』
『誰かに痛いことされる?』
とか聞いてしまってた。

実際、着替えるときに見える傷やアザが不自然で...
気になって気になって。
もし虐待なら...
どぉにかならんかな...


陸君は本当におとなしくて言葉を発することは必要最低限。
小さくて細い声。
守りたくなる。
泣きそう。


皆が外遊びでも陸君は中で1人。
自分が陸君と一緒に遊んだ。

普通なら、1人に付きっきりはあかんねやろうけど、園長に話してみた。

『気になるならとことん向き合ってみるのも良い経験になる』

許可をいただけた。
もう、何かを聞くのはヤメた。
そん
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