マクロスF
0699話
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と近寄ってくる。ミハエルの機体が戦場から移動していくのを見ながら、ガウォークへと変形。アルトの機体から逃げるようにして、アステロイドベルトの中に無数に存在している岩塊の中へと突入して行く。
「ふぅん、この動きにはついて来れるか」
多少離されつつ、それでも決定的に置いていかれず俺の後を追って来ているアルトに感心したように呟く。同時に、タイミング良く正面に現れた20m程の大きさの岩塊の横を通り抜け様に機体を反転。ISCを使用しながらそのまま岩塊の後ろへと身を潜める。
「さて、ステルスを起動したが……気が付くかな?」
レーダーだけを見ていれば俺が隠れているのには気が付かないだろう。だが、戦闘の流れを自分自身で感じていれば俺がここに隠れているのは気が付く筈。そんな風に思いながら岩塊の後ろにいたのだが……
「っと!?」
次の瞬間、てっきり俺の後ろを追って来ていると思っていたVF-25Fは、予想外の方向……岩塊の上を通り過ぎて瞬時にバトロイドへと変形。そのままガンポッドの銃口を俺へと向ける。
その銃撃をガウォーク状態のまま右に左にと移動して回避しつつ、距離を縮めていく。
このままでは命中弾は無いと判断したのだろう。アルト機はこちらから放ったビームから逃れる意味も込めて、近くにあった岩塊へと身を潜める。
「2番煎じとかはやめてくれよ?」
自分でも分かる程に口元へと笑みを浮かべ、岩塊の下側から回り込むようにして移動し……視線の先にガンポッドを構えたアルト機の姿があった。
「残念、ちょっとその手は惜しかったな」
呟き、最後の敵だということもあって残っていたミサイルを全弾発射。アルト機へと向かって行くが……
「確かにF型に乗るだけの事はあるな」
ミサイルの雨を回避するようにファイターで移動し、命中しそうなミサイルに関してはガンポッドで迎撃しながら岩石とミサイルが大量に存在している中を泳ぎ切る。
その先に俺がいると確信しているのだろう。そして、それは間違ってはいない。……ただし、いつでもビーム砲を撃ち込めるように準備を整えている俺なのだが。
来い、来い、来い、来い。
ミサイルと岩塊の中から出て来るのを今か今かと待ち構えている俺だったが……
ゾクリ。
瞬間、唐突に背筋に走る冷や汗。念動力が俺へと命の危機を教えてるのだ。
反射的にマクロス・クォーターへと通信を繋げる。
「クォーター、聞こえるか! 模擬戦の一時中止を進言する。同時に、周辺に異常が無いかを至急確認してくれ!」
『え? その、艦長!?』
突然の俺の通信に、慌てたようにラム・ホアが答えてジェフリーへと対応を求める声が聞こえて来る。
『アクセル少尉、何かあったのかね?』
「いや、分からん。
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