マクロスF
0699話
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口をこちらへと向けて来る。けど……甘い。今回の場合の正解は、俺が近づいて来たのを察知したら一旦この場を離れて他の2機と合流する事だ。
「食らえ」
その言葉と共に、牽制として大型ミサイルポッドからミサイルを発射。同時にそのミサイルに気が付き、迎撃しようとしたRVF-25へと出力を最小限まで落としたビーム砲で狙いを付け……ほう、これは回避するか。けど。残念。
ミサイルの弾幕が最も薄い方へと移動して俺の間合いから逃げ出そうとしたルカだったが、その弾幕が薄い場所には既にガンポッドの銃口が向けられており……次の瞬間、緑の機体色のRVF-25に幾つものペイント弾が着弾し、赤い花を咲かせる。
自分の機体に愛着を持っているルカには悪いが、諦めて機体の掃除をしてもらうとしよう。
撤退していくルカ機を見ながら内心で呟く。
「さて、そうなると次は……」
呟き、新型のステルスを起動。そのままルカと戦った場所から退避する。
電子戦用機でもあるRVF-25ならまだしも、狙撃仕様とドッグファイト仕様のG型とF型だ。ASRSを解析して作られたステルスを見破るのは難しいだろう。
そのままファイターへと変形してアステロイドベルト内の岩塊を縫うようにして移動し……
「ビンゴ」
複数の岩塊が密集している場所には、その岩塊に隠れるようにしてスナイパーライフルを構えているミハエルのVF-25Gの姿が。少しも動かずこっちのセンサーに察知されないようにしており、少し離れた場所ではそんなVF-25Gを護衛するかのようにアルトのVF-25Fの姿がある。
どうやら俺がルカを仕留めている間に合流に成功していたらしい。だが、まだまだ慣れていないアルトに、アステロイドベルト内での警戒は荷が重いだろう。
ステルスを起動したままスラスターをそっと吹かし、VF-25Gの真上まで移動する。
何だかんだ言いつつ、ミハエルの腕は学生3人組の中では最も高い。素質という意味で考えればアルトに分があるのだが、現時点では経験の差でミハエルの方が上だと言ってもいい。
まだ気が付かれていない状態のままバトロイドに変形し、アサルトナイフを構えて……
「上がお留守だな!」
オープンチャンネルを閉じているのでミハエルに聞こえないとは承知しつつも、呟きながらスラスターを全開にする。トルネードパックで増えたエンジンを最大限に活かしながら、ミハエルの真上からアサルトナイフを構えたままで襲い掛かる。そのままゴムで出来たアサルトナイフの刃がスナイパーライフルを構えたVF-25Gの頭部へと突き刺さり――当然ゴムだから刃は曲がったが――ミハエルも撃墜扱いになるのだった。
ここまでくれば近くで周囲を警戒していたアルトもさすがに気が付き、ファイターのままで急速にこっちへ
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