暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第13話 非日常への入り口
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「や、どうも」

 放課後、リアス先輩の使いとしてやってきたのは原作通り木場くんだった。しかし木場くんが入ってくると教室の空気も変わるわね。男子は彼に殺気を向けてるし女子は色めき立ってるよ。……私の隣にも約1名彼に殺気を向けてる子がいるよ。あんたもこれからモテ始めるんだから落ち着きなさいイッセー。

「で、私達はどうすればいいのかしら?」

「……僕に付いて来てもらえるかい?」

「ん、了解。行きましょうかみんな?」

 私は周りにいるイッセーたちに声をかける。昨日言われた通り、学年の違う黒姉と白音もこの教室で待機していた。

「そ、そんな。木場くんが神裂さんたちと一緒に……」

「やっぱりあの噂って……」

「しかもなんで兵藤まで一緒に歩いてるのよ!」

「ああ! お姉さまが汚れてしまう!」

 ……うん。なんか昨日イッセーが言ってた噂って本当に流れてるんだね。こんなに広がってるのに私今まで全然気付かなかったよ。

 結局校舎を出るまで周りの視線とヒソヒソ声は続いた。結構目立つ集団だからね。学校一のイケメン王子に神裂家の美人四姉妹、それにエロで有名な野獣のイッセー……うん、これ一体周りにはどんな集団に見えてるんだろうか? 明日周りになんて言われるか少し不安になってきた。

「いや〜、なんか変に注目集めちゃったね。お互い明日はなんて言われるかな?」

「……そうだね」

「……ねえ?そんなに警戒しなくてもいいんじゃない? 知らない仲でもあるまいし」

「……」

 木場くんはチラッと私の後ろを見るとそのまままた前を向いてしまった。うん、今ので分かった。私も後ろを振り返る。黒姉たちがイッセーを三方向から取り囲んで木場くんをめっちゃ警戒していた。こんな警戒されてちゃ木場くんも生きた心地しないよね。殺気すごいし。イッセーも最初は木場くんに殺気向けてたのに今ではオロオロしてる。まあしょうがないかな? 今の黒姉たち私でも怖いし。……これは私がなんとか舵取りしないとグレモリー眷属と即戦争だね。私嫌だよ? ヒロイン同士で殺し合いのあげくその後に怒ったシスコン魔王と戦うのなんて。

 そんなこんなで私たちは旧校舎のオカルト研究部の部室の前まで連れてこられた。知ってはいたけど使われていない旧校舎がこんなに綺麗だとやっぱり違和感あるね。

「ここに部長がいるんだよ」

 ちょっと木場くん。私は事情を知ってるからいいけど、他のみんなにはその説明じゃわからないよ? 木場くんはそのまま扉をノックした。

「部長、連れてきました」

「ええ、入ってちょうだい」

 リアス先輩の声が中から聞こえると同時に木場くんが扉を開けて私達を中に招き入れる。中は……すごいね。あっちこっち魔法陣だらけだよ。
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