暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第13話 非日常への入り口
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気がするけど。まあ今はそんなことは脇に置いておいて……
「相手が挨拶してるのに返事をしないってどういうことかな?」
私はにこやかな笑顔で頭を抑えてうずくまる家の阿呆どもの前で仁王立ちになった。
「先輩たちは礼儀正しく挨拶してくれたんだよ? それなのにいつまでも殺気丸出しで反応しないってどういうことかな? お姉ちゃんそんな娘に育てた覚え無いんだけど?」
「わ、私のほうがお姉t「何かな? 黒歌」ごめんなさい」
黒姉、床に土下座である。それはもう見事な土下座である。その隣では龍巳と白音が抱き合って怯えていた。2人がこんなに怯えるなんて趣味にお金つぎ込みすぎてお母さんに怒られた時以来かな? とにかくいい機会だし今後もこのようなことがないようにしっかり言っておこうかしら。
「いい? 黒姉。長女の黒姉がそんなだと妹の私達までそんな目で見られるのよ? そこのところ分かってる?」
「は、はい! 分かってます!」
「じゃあ分かっててどうしてあんな態度とったのかな?」
「そ、それは……」
「それは?」
「う゛ぅ……」
黒姉泣きそうね。でもちゃんと言い聞かせないとだし……不謹慎だけどちょっと楽しくなってきた。泣きそうな黒姉可愛いし。今なら怒るとき執拗に相手を追い詰めるお母さんの気持ちが分かる気がする。
「龍巳に白音も」
「「は、はい!」」
「あなた達がそんな態度取るようだと一体どんな教育したんだとお母さんやお姉ちゃんである私が言われるんだけどそこのところどう思ってるのかな?」
「「ご、ごめんなさい!」」
「ん? お姉ちゃんは謝ってほしいんじゃなくてどう思ってるか聞きたいんだけど? ねえ、ちゃんと質問に答えてくれるかな?」
「「う゛ぅ……」」
「(……ね、ねえ、彼女って怒るといつもあんなに怖いの? なんか背後に般若が見えるのだけれど)」
「(いえ、火織って普段そんなに怒らないんですよ。っていうかあんなに怒ってるの初めて見ました。普段怒るのは彼女たちのお母さんですから。ちなみに彼女たちのお母さん、普段はすごい優しいんですけど怒ると今の火織より怖いです)」
「(……それはすごいわね)」
なんかオカ研のみんなとイッセーが部屋の隅まで移動してヒソヒソ話してる。イッセーも早速先輩たちと仲良くなったみたいね。お姉さん安心だわ。これなら少しの間こっちにかかりっきりになっても大丈夫そうね。
私が今までよりさらに笑顔になると黒姉たちは絶望したような表情を浮かべた。
時間にして約30分、適度なところで説教を切り上げるとそこには真っ白になった黒姉たちがいた。……ちょっとやりすぎたかしら? 途中からちょっと楽しくなっちゃったんだけ
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