暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第13話 非日常への入り口
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完全に失念してた。考えてみれば私も人間だったっけ。このままじゃ私だけ先に死んじゃうのか。でも、イッセー眷属にしたら多分駒足りないのよね。それにもう駒はそれぞれ誰になるか決まってるんだし。でも……

「じゃあ、出来たらでいいんでお願いしてもいいですかね?」

「ええ、もちろん。イッセーも火織も大歓迎よ。それに、この際そっちの3人もどう?」

 ちゃっかり黒姉たちも勧誘してるよ。残りの駒から考えて白音はともかく黒姉と龍巳は無理だと思うけどね。そんな黒姉はちょっと考えてるようだけど、眷属になりたいのかな?

「いいわ。同じ悪魔になった方がイッセーを守りやすいと思うし。ただし条件があるにゃ。イッセーが上級悪魔になったらトレードでイッセーの眷属になるにゃ」

「私もその条件でお願いします」

「我も」

「なるほどね。それでも構わないわ。愛されてるわねイッセー」

 上級悪魔やトレード云々に関して意味がわからなそうだったイッセーも、木場くんに説明されて3人に感謝の視線を向けてる。ここは照れるところだと思うよ? 大方自分を守るためにそこまでしてくれるなんて、とでも思ってるんでしょうね。相変わらず鈍いんだから。

「じゃあまずイッセーかしら。駒は……戦況に応じて戦い方を変えられるよう、兵士(ポーン)がいいかしらね?」

 そう言うと、リアス先輩はイッセーの手のひらに一個ずつ兵士(ポーン)の駒を置いていく。そして8つ全て置いた時、兵士(ポーン)がイッセーの手の中に吸い込まれ背中から悪魔の翼が生えた。

「無事に転生できたようね。兵士(ポーン)を8つも使ったのは驚いたけれど、やっぱり赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を宿していたからかしら?」

「なんかすみません」

「いいのよ。それだけあなたに価値があるということなのだから。期待してるわよ?」

「はい!」

「さて、じゃあ次は火織ね。手を出して」

 そう言って先輩が取り出したのは……戦車(ルーク)? 騎士(ナイト)じゃなくて? どっちにしろ転生はできないだろうけど、てっきり神器(セイクリッドギア)から判断して騎士(ナイト)を使うと思ってた。

「あら? 戦車(ルーク)1つでは無理みたいね」

 そう言ってもう1つの戦車(ルーク)も手に載せるけど、やっぱり転生できなかった。

戦車(ルーク)2つでも転生できない。あなた相当潜在能力が高いのかしら。こんな事めったに無いのよ?」

「あはは、参りましたね」

 もう笑ってごまかすしかない。だって黒姉たちが泣きそうな目でこっちを見てるんだもん。イッセーはどうなんだって? イッセーは泣いてるわよ。まあ私だけ先に死ぬことになっちゃったけど、しょうがないよね。

「しょう
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