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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
王と女王 @
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一輝は閉じていた目を開き、同じように目を開いた湖札を確認してから示道とぬらりひょんを見る。
「あの記憶、あれから俺達のこのギフトが何なのかも分かった。でも、分からないことしかないぞ。」
「まあ、そうだろうな。ってか、あれで理解されたら驚きにもほどがある。」
そう言いながら肩をすくめ、示道は一族の役目を話した。
そして・・・それを聞いた二人は、目を見開いて驚きを示した。
湖札は、もはや声すら出せなくなっている。
「・・・確認しとくぞ。それはマジか?」
「ああ、マジだ。今話したのが鬼道という一族とあれ・・・俺は『歪み』と呼んでいる物を最も正確にあらわしたものだと、俺は思う。」
そう、あらわした。
いわばこれ、という言い方でしか表現できないものが、鬼道の一族と『歪み』なのだ。
「ま、この表現についてはワシも示道と同意見じゃ。これ以上の表現方法は、存在せんじゃろう。」
「・・・なら、それでいい。じゃあ次に・・・何で示道は、そんな重荷を背負うことにしたんだ?何で・・・そんな重荷を、後の一族に背負わせることにした。」
「アジ=ダカーハを倒すため、ノーネームのためだ。」
一輝の問いかけに対して、示道はそう即答した。
「アジ=ダカーハを?」
「ああ。あれを倒すために必要な要素、その答えは原典候補者であると言われたが・・・俺は、別の手段でそれをなすことにした。」
「そのために、その重荷が必要だったんだな?」
「ああ。前提条件として、それが必要だった。・・・俺がぬらりひょんと契約し、作り出し、封印して集めた要素。それを、今教えておく。・・・どうか、あれを倒してくれ。」
そして、示道はその術を・・・民から外道と呼ばれ、悪と罵られてでも集めたその手段を、二人の子孫に告げた。
========
現在、一輝と鳴央、スレイブ、ヤシロの四人は一輝の放った式神が発見した神殿へと向かっていた。湖札は一輝の檻の中にいるので、実質五人である。
「さて、普段なら主催者権限を使わせる前に潰しにかかるんだけど・・・相手がオベイロンともなると、音央がゲームに組み込まれている可能性が十分に高い。」
「あの・・・一体いつ、相手の正体を知ったんですか?」
「ラプ子が、出発前にすんごく悔しそうにしながら教えてくれた。」
ラプ子からしてみれば、一輝は自身を確立してさえくれれば十分に戦力となる。生還のためにも、情報を渡す選択をしたのだ。
『それで兄さん、私はどうしたらいいの?』
「とりあえず、住み心地は悪いかもだけどそのまま中で待機だ。いざとなれば切り札として使えるし。」
『了解、兄さん。それと、中々住み心地はいい空間だよ?』
どうなっているのかは分からないが、一輝の中の空間は住み心地が
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