暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第12話 四面楚歌
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
るか!

そう思ったところで槍を避けられるはずもなく、そのまま俺の腹に突き刺さろうとして……



バッキャーーーーーーーーーーン!!!



光の槍が砕け散った。そして俺の目の前には見たこともないほど長大な一振りの鞘に収まった刀を携え、威風堂々と立つ俺のあこがれの姿が

「イッセー、無事? 怪我はない?」

神裂火織がそこにいた。

「な!? 私の槍を砕くなんてあなた何者!? 本当に人間!?」

 天野さんが驚愕した表情で火織のことを見ている。俺も驚いた。さっきまでいなかったのにいつの間にか刀を持って俺の目の前に現れて助けてくれたんだから。その刀一体どこから出したんだ?

「ええ、私は人間よ。さっきまで一緒にここにいたでしょう? 私は単なるこの子の幼馴染よ、堕ちた天使さん」

「くっ! 人間風情が私を舐めるな!」

 そう言うと天野さんは光り輝く槍を7本空中に取り出し、こちらに一斉に放ってきた! マズい! これはさすがに火織でも

七閃(ななせん)

 避けられないと思った瞬間火織の持つ鞘に収まった刀の柄と彼女の右手が一瞬ぶれ、天野さんが放ってきた光り輝く槍が一瞬で全て砕け散った。何をしたのか全く分からなかった。それは天野さんも同じらしく驚愕した表情で火織を見ている。

「私のこの七天七刀(しちてんしちとう)から放つ斬撃速度は人が一瞬と呼ぶ間に7回殺すレベルよ。あなたに勝ち目はないわ」

 おいおい、そんなこと人間にできるのか? って今目の前でやってのけたな。でもどういうことだ? こんな技今まで剣道してて一度も見たことないぞ?

「ふん! あなたが強いことは分かったわ。でもその足手まといを1人で守りながら私と戦えるかしらね?」

 そう、俺はこの場では完全に足手まといだ。第一まだ混乱していてまともに動けそうにねえ。

「あら? 誰が1人なのかしら?」

 そう言うと火織は天野さんの背後に視線を送る。そこには

「結界、感じた。お前、イッセーの敵?」

 いつも通りの無表情、でも昔から一緒にいる俺なら分かる、今までにないほどの怒気を纒った龍巳がそこにいた。そして彼女の両手にはどす黒いオーラのようなものが纏わりついていた。なんなのか分からないけど何やらとても肌寒い雰囲気を醸し出している。さらに

「お前、イッセーを殺しに来たのかにゃ?」

「そうであるなら許せません」

 天野さんの左右から彼女を挟むようにして黒歌姉と白音ちゃんが現れた。2人にはなんの冗談か猫耳と尻尾のようなものが生えてる。一体何だあれ? それに白音ちゃんは今までに見たことのないほど不快そうな顔をしているし、黒歌姉は口元は笑ってるけど目はまるで絶対零度ではないかと思うほど冷たい輝きを放っ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ