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ソードアート・オンライン -Need For Bullet-
-Bullet1-(対戦車)銃使いの少女
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土煙が立ち昇り、さらに中は少しくらいからよく見えない。
……何か……いる……
大きい影がガラガラと瓦礫をその身体から落としながら動く……
ふと目があってしまった……
その……大きな身体が微かな光の中に浮かび上がる。
まるで巨大な……トカゲのような……
「い……いやぁぁぁ!!!」
「っ!!」
ボクが悲鳴を上げると同時にアコードがボクを肩に担ぐ。
そして、近くの岩陰に隠してあった車へと猛ダッシュする。
バゴン!とさっきまでいた穴の近くの壁が外に大きく歪む。
「アコード!急いで!来る!!」
「わかってる!!」
ポイッと車の助手席に放り込まれる。
アコードが運転席に飛び込むのと、壁が内側から吹き飛ぶのはほぼ同時だった。
壁の中からゆっくりと巨大な影が這い出てくる。それはトカゲと言うよりむしろ、巨大なカメレオンのようだった。
車―チャージャーのV8エンジンが唸りをあげ、一気に岩陰から飛び出す。アクセルを床まで踏み込み、もうもうと土煙を上げながら一瞬のうちに巨大カメレオン型のボスを引き離す。
かと、思いきやカメレオンはそのLCACほどの図体に似合わない速度で追いかけてきた。
「もっと飛ばして!追いつかれるよ!!」
「わかってる!!くっそ……反則だろあの速さ……車じゃなきゃ死んでたぞ……」
アコードが巧みなハンドル捌きで点在する岩と時折後から飛んでくるボスの舌を回避しながらさらに車を加速させる。しかし、差はほとんど離れない。
このままじゃ殺られる……
シートを倒し後部座席に載せていたストレージボックスにアクセスする。
「おい!ミウラ!何する気だ!」
「このままじゃ殺られるよ!迎撃しなきゃ!」
M93Rで後ろの窓を撃ちぬく。
ダッシュボードに背中を預け先程ボックスから出した銃を選択する。
全長2mを超える大型のライフル。PTRD1941―ソ連製の対戦車ライフルだ。
シートに銃身を乗せ安定させ、薬室に銃弾を押し込む。
狙撃用のスコープなんて覗く必要がないほどにボスの身体は迫っていた。
トリガーを引く。薬室に弾薬を押し込んで槓捍を押す。トリガーを引く。
予測円に全体が入っているから狙いを絞る必要はない。それに、激しく揺れる車内では狙いを絞るのは困難だ。
当たるたびにボスモンスターが呻くからダメは入ってる……弾が尽きるのが先か……こいつが倒れるのが先か……
というか、こいつ2~3人用まではミッションに出てくる敵じゃないでしょ!バランスおかしいよ!
「くっそぉ……てかこいつのHP多すぎるよ!」
この前のクエストで使って残弾が少ない。今回、こんなボスが来るなんて
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