暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第11話 日常の崩壊
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研なんだけど、黒歌姉は意外にも料理部に所属してるんだよな。黒歌姉って雰囲気に似合わず意外と家庭的なんだよ。3人とも部活放っぽって俺のお仕置きに来たから今日の予定が終わってないと思うんだけど大丈夫なのか?

「そもそもなんであんなコトしたのよ? イッセーがエロいのは知ってるけど覗きなんて今までして来なかったじゃない」

「そ、それは……」

 言えない。火織が木場と付き合ってるかもしれないと思って気落ちしたところをいいもの見せてやると言われてホイホイついてったなんて。

「な、なあ火織」

「何?」

「火織ってさ、木場と付き合ってるの?」

 つい聞いちまった。聞けば後悔するかもしれないのに。そんな俺の質問に対して火織の答えは……

「……は?」

というなんとも間の抜けた答えだった。

「え? どっからそんな話が出てきたの?」

「なんか噂になってるんだって。それに木場が火織に話しかけてるの何度か見たし……」

「ぷっ! あはは! ないない! 付き合ってなんていないよ! 話しかけられたのも彼の部活に何度か誘われただけ」

 その言葉を聞くと同時に全身から力が抜けた。そっか。付き合ってなかったのか。良かった。まだ気持ちを伝えてもいないのに失恋しちまったのかと思ったぜ。……あれ? 部活に誘われた? ……もしかして木場も火織のこと。このままじゃいずれ火織が……

「な、なあ火織。今誰か好k「あの……」……」

 俺が勇気を振り絞って質問しようとしたところで知らない女の子が話しかけてきた。黒髪を腰の辺りまで伸ばし、なかなか可愛らしい顔立ちに小柄な体、でも出てるところはしっかり出てるな。こんな娘知り合いにいたっけ? 火織たちとの付き合いで女の子の知り合いはそれなりにいるんだよな、俺。まあその殆どに嫌われてるけど。でも会ったことないな。火織の知り合いか?

「あの……兵藤一誠くん……ですよね? 駒王学園の」

 え? 俺? 火織じゃなくて? どっかで会ったことあったっけ?

「ああ、そうだけど君は?」

「あ、はい! 私、天野夕麻って言います。お話があって……少しお時間いいですか?」

 そう言いつつ彼女、天野夕麻さんはチラチラと火織の方に目を向けた。なんだ?

「じゃあイッセー、私は先に帰ってるから彼女の話聞いてあげるのよ?」

「あ、ああ分かった。また明日な」

 そう言うと火織は先に帰っていった。さてと、俺は彼女の話を聞くとしますか。

「え〜と、天野夕麻さんだっけ? 俺に何の用かな?」

「え〜とですね、その前に1つお聞きしたいんですけど……」

 そう言うと彼女は上目遣いで目を潤ませながら俺を見てきた。く、めちゃくちゃ可愛い。火織に惚れてなかったら一発ノッ
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