暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第1章 動き出す日常と新たな仲間
第11話 日常の崩壊
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だが! そんな余裕もそこまでだ!」

「ここ最近の噂を聞いてもまだその余裕顔を維持できるかな?」

「へ? なんだよその噂って?」

 なんだか嫌な予感がするんだが……

「なんとあの木場祐斗とお前の想い人の火織嬢がデキてるんじゃないかって話だ」

「なっ!?」

 そんな……バカな……俺、そんなことあいつから一言も……

「っておいイッセー! 大丈夫か!?」

「ちょ!? 落ち込みすぎだろ! 大丈夫だって単なる噂だから!」

 2人がなんか言ってるけど俺の耳に全く入ってこない。そういや去年俺が負けたこと話した時にも既に木場のこと知ってたっけ? そういやたまに木場が火織に話しかけてもいたような。てっきりまた手合わせを申し込んでるんだと思ってたんだけど……もしかしたらもう火織の処女は……。

『イッセー、私祐斗くんと幸せになるね! あんたも早く良い人見つけなさいよ!』

『安心してくれ兵藤くん。君の幼馴染は僕がしっかり幸せにするから』

 そんなのイヤだ〜〜〜!!!

「落ち着けイッセー! 何いきなり錯乱してるんだよ!?」

「まだ単なる噂なんだから安心しろ!!」

 そうは言うが元浜よ

「俺、微妙に心当たりがいくつかあるんだよ……」

 2人がうわ〜〜って顔で俺のことを見てくる。畜生、リアルな想像したせいか涙が止まってくれねえ。

「ったく、おい泣くなよみっともない」

「しょうがねえな。俺がいいもの見せてやるから元気出せ!」

 もう何も考えられなくなった俺は俺の手を引く松田に為すがままについて行った。







 松田に連れてこられたのは体育館裏だった。こんな場所にいいものがあるのか?

「取り敢えずほら、そこの壁の割れ目から中を見てみろ」

「?」

 ますます意味が分からねえ。割れ目なんか見て何が楽しいんだ? 取り敢えず言われた通り中を覗いてみると……

「な!? 片瀬? 村山?」

 そこには女子剣道部員で顔見知りの片瀬と村山がいた! ってここ女子更衣室か!? 松田の奴、いつの間にこんなもん見つけやがった!?

「今日の昼休み覗きスポットの探索中に偶然見つけたんだ。俺もまだ着替えを覗いたことはない。覗き第一号を譲ってやったんだ。感謝しろよイッセー」

 そうか、まだ覗いたことはないのか。なら火織もまだ覗かれてないってことだよな?

「それよりイッセー、片瀬と村山ってことは女子剣道部だよな!? そろそろ替われ! 俺も見たい!」

 と元浜が言うと俺は2人に押しのけられ、二人はそのまま中を覗き始めた。ん? 待てよ? 女子剣道部ってことは……

「ごめ〜〜〜ん、遅れた! すぐ着替えるね!」

 この声は火織!?
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