第四十四話 Final Weapon
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しょうね…ルインさんの愛を一身に受けるあなたには……」
エックス「…………」
エックスは今、初めてディザイアというレプリロイドと相対した気がした。
今までは隊長と部下としての関わりしか持たず、剣術を教わっていた時も事務的な会話しかしなかった。
もっともっと腹を割って話せばよかった。
性格は真逆同然だが、同じ落ちこぼれ扱いを受けた者同士。
少しでも打ち解けようとしていればこんな結果にならずに済んだかもしれない。
エックスはやり切れない思いでXブレードを握り締めた。
力が欲しい…。
エックス「(力が欲しい。彼を倒すための力じゃない。彼を救うための力を!!)」
ライト『…分かった。エックス』
エックス「(ライト博士!?)」
ライト『エックスよ。とうとうこの力を渡す時が来たようじゃな。お前に究極のアーマー…アルティメットアーマーを与えよう』
エックス「(アルティメットアーマー…?)」
ライト『未完成ではあるが、その名の通り究極の戦闘能力を追究したアーマーじゃ。お前の潜在能力、特に戦闘能力を最大限に引き出す能力を持つ。しかし、それ故にお主に掛かる負担も甚大じゃ…』
エックス「(構いません博士。彼を救えるなら、どうか私にその力を!!)」
ライト『分かった。今のお前なら力に振り回されることはないじゃろう。フォースアーマーのリミッターを解除する』
エックスの中で何かが外れた気がした。
−−フォースアーマー、セーフティーロック解除。アルティメットアーマー…システムスタンバイ。−−
エックス「うおおおおお!!!!」
エックスの身体から凄まじいエネルギーが吹き荒れる。
ディザイア「何!?」
フォースアーマーが光り輝き、形を変えていき、純白だったアーマーが深い紺色に変わっていく。
Xブレードがバスターに組み込まれたことによりバスターからより強力なビームブレードを発現出来るようになった。
エックス「(くっ…何て力だ…心が“力”に飲み込まれそうになる…!!)」
圧倒的なまでの破壊衝動がエックスに襲い掛かるが、エックスはその破壊衝動を強靭な精神力で捩じ伏せた。
エックス「ディザイア…今、助けてやるぞ!!」
バスターブレードをディザイアに向けるエックス。
ディザイア「フフフ…アーマーガ変ワッタ程度デ私ニ勝テルトデモ?」
ディザイアの理性が再び狂気に埋もれてしまったのだろう。
もう声には理性の欠片も無かった。
エックス「すまないルイン…彼を救うにはこれしかない!!」
全身にエネルギーを纏いながら、ディザイアを睨み据える。
ディザイア「サア…残念ナガラコレデオ別レデス……アノ世ニイル、同胞達ノ元ヘ逝キナサイ!!」
巨大な目玉
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