第四十四話 Final Weapon
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世のものとは思えない断末魔の叫び声にエックスは発生源を見た。
「モット力ヲォォォォォォ!!」
エックス「ディザイア…なのか…!!?」
元々適合出来ないカーネルのパーツを強引に取り込み、そしてカーネルの力を限界まで引き出した結果、あのような異形な怪物に成り果てたかつての部下にエックスは彼に抱いた憤りは消え、代わりに激しい悲しみを抱いた。
ディザイアは異形となった両手をエックスに向けると凄まじい数と速度のエネルギー弾をぶつける。
エックス「ぐっ…ええい!!」
ノヴァストライクを繰り出したことで疲弊した身体に鞭打ちながらXブレードでエネルギー弾を切り裂いた。
切り裂かれたエネルギーは爆発する。
ルナからショットイレイザーを購入していれば消滅させることは出来たが、無い物ねだりしても仕方ない。
エネルギー弾を切り裂きながらディザイアに肉薄するエックス。
ディザイア「図ニ乗ルナ!!」
突如空間が歪み、ディザイアの姿が掻き消えた。
エックスが振るったブレードは空振りとなる。
エックス「なっ!!?何処へ…」
ディザイア「沈メエエエエ!!」
ディザイアは空間をワープし、エックスの真上にいた。
エックスに向けて放たれる金色の台座のような物がエックスに直撃し、大爆発を起こす。
エックス「ぐっ!!」
爆発をまともに喰らったエックスは床に叩きつけられる。
ディザイア「オ別レデス!!」
羽の端が光り、そこから弾が発射された。
ダメージでまともに動けないエックスは何度も吹き飛ばされる。
エックス「ぐっ…くそ!!な、何とか…何とか反撃を…」
バスターを放つがワープでかわされる。
ディザイア「死ネエエエエ!!」
ディザイアの周りを飛んでいたオプションがエックスに襲い掛かる、エックスは咄嗟にガードしたことで、何とか耐え抜いた。
しかしフォースアーマーは度重なるダメージに耐え切れず、所々に裂傷が入っている。
エックス「くっ…ディザイア……」
ディザイア「ふ…ふふふ…どうですエックス隊長…少しは私の苦しみを理解出来ましたか…?」
エックス「!?」
今までの狂ったような声とは全く違う声にエックスは顔を上げる。
狂気に満ちてはいるものの、幾分か理性のある声。
ディザイア「あなたのせいで私がどれだけ惨めだったと思いますか…?」
エックス「え…?」
ディザイア「私はルインさんを愛していた。それこそ、彼女に私の全てを捧げても構わないくらいに…しかし彼女の目はいつもあなたを追っていた。ルインさんは私ではなくあなたを心底愛しているんですよ…無自覚でしょうが…」
エックス「ルインが…俺を……?」
ディザイア「あなたなんかには分からないで
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