暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第0章 平穏な日常と新たな家族
第10話 準備完了!
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ちなみに彼女が使っている刀は私が創ったものではなく彼女自身が創ったものよ。私が魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)で刀を作っているように、彼女も自分の力で刀を創ってみたくなったらしい。しかし創り方がまたなんというか、とにかく酷かった。最初は蛇を創る力でそのまま刀を創ろうとしていたんだけど、それが難しいと分かるや、なんと彼女は大量の蛇を出すと、それをニギニギと両手でこねて圧縮しつつ刀の形を創った。あの蛇に意思や感情はないはずなんだけど握りつぶされていく蛇がとても苦しそうに見えたのは見間違いではないはずだと思う。

「我、本気」

 何よその心外だとでも言いたそうな顔は。そっちが本気だろうとこっちは気が抜けるのよ。

「はぁ〜〜〜。まあもう遅いし後も詰まってるから次で最後にしましょうか」

 私はそう言うと捩花を消し、袖白雪を両手持ちで正眼に構えた。一方龍巳も右半身となり刀を下段に下ろすと私の位置からは体に隠れて見えないように構えた。そして、構えると同時に駆け出す。構えから彼女の最後の一手はおそらく切り上げ。私は正眼から上段に刀を振り上げ間合いに踏み込もうとすると、彼女は間合いの外で彼女の体の後ろから刀を振り上げ

神鳴流決戦奥義(しんめいりゅうけっせんおうぎ)! (しん)雷光剣(らいこうけん)!」

 刀を振り下ろすとともに剣先から特大の魔力弾を放ってきた! ついに流派のみならず作品まで飛び越えたか……。私は刀の斬り合いになると思っていたため、反応することが出来ずそのまま魔力弾に飲み込まれ敗北した。







「全く、あの娘はもうちょっと真面目にできないのかしらね? 昔はもっと純真で可愛かったのに」

「にゃはは。一応真面目にはやってくれてるんじゃにゃいかな?」

 今は龍巳と白音が素手で稽古しているのを私と黒姉で見ている。

「真面目? あれで?」

 私は彼女たちを指さす。それと同時に

桜花崩拳(おうかほうけん)!」

川神流(かわかみりゅう)! 無双正拳突(むそうせいけんづ)き!」

 魔力を帯びた拳と気を帯びた拳がぶつかり衝撃波が広がる。

「……にゃはは」

 黒姉、お願いだから目を逸らさないで。あれ威力は大したもんだけど絶対遊んで楽しんでるよね?そのまま衝撃波に任せて2人は距離を開けると

神鳴流裏七八式(しんめいりゅううらななはちしき)! 斬空掌散(ざんくうしょうさん)!」

(きん)()! 富士砕(ふじくだ)き!」

 龍巳は手を横に振るとそこから散弾のように魔力弾が白音に襲いかかり、白音は前方に広がるように拳から気弾を放って相殺した。またしてもアニメ技である。そして白音、いつの間にか遠距離技も出来るよ
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