梅楽園での攻防 前編
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後
《浮世絵中》
放課後、カナとゆらは屋上にいた。
「ごめんな、家長さん……。」
「?」
「そ、その……。助けてもらって……。」
「ううん、気にしないで。(久しぶりに止めたけど、上手く出来て良かった……。これから、時を止める事が多くなるかもね……。)」
(家長さんに助けられたなんて……陰陽師の恥や。この汚名は必ずそそいでみせる!)
「あっ、こんな所にいた!」
「清継くんが呼んでいるよ。清十字怪奇探偵団の会議だって!」
↓
↓
↓
↓
↓
「全員、集まったようだな。では、ビッグニュースを発表する!」
「ビッグニュースって?」
「なになに?」
「喜ぶがいい!我ら、清十字怪奇探偵団は今週末に……おりゃ?団員が足りないようだな。」
清継の一言に、辺りを見渡す。
「奴良くんは?」
「若?……はっ!朝から一度も若の姿を見ていない!」
『うぅ……寒っ!』
↓
↓
↓
↓
↓
《奴良組・本家》
リクオは、あの出入りの後、風邪をこじらせていた。
カナ達もリクオの見舞いに来ていた。
「すまねぇな。わざわざ、リクオの見舞いに来てくれて……。」
鯉伴が、カナ達を案内している。
「いいですよ、鯉伴さん。ねぇ、皆?」
『うん!』
話していると、リクオの部屋に到着した。
「リクオ。お友達がお見舞いに来てくれたぞ。」
「お邪魔しまぁ〜す。」
「情けないぞ、奴良くん。風邪をひくのは、馬鹿の証拠だ!」
「じゃあ、ゆっくりとしていきな。」
「あ、ありがとうございます。奴良くんのお父さん。」
「リクオくんが風邪ひくなんて、何かの前兆なのかな?」
「ひ、ひどいな!カナちゃんは!」
「冗談よ、冗・談♪」ニコッ
「カナちゃんって、時々冗談ですまないからなぁ〜。」ボソッ
「何か言った、リクオくん?」ゴゴゴゴ
「な、な、何も言ってないよ!?(どうして、お母さんといい、カナちゃんも地獄耳なんだ!?)」
「さぁ〜て、看病はさておき。清十字怪奇探偵団全員が、揃ったところで。改めて、週末の予定を発表する。」
「週末……?」
「そうだ。どうせ、君たちは暇だろう。アクティブな僕と違って。」
(清継くん、今……私達を馬鹿にしている、よね……?)ゴゴゴゴ
「い、家長くん……?どうしたんだぃ?」
カナから発する気迫に、清継は思わず、怖じ気ついた。
「ううん、なんでもないよ?」
「そ、そうかぃ…。では…この週末、僕が以前からコンタクトを取っていた妖怪博士に会いに行く!」
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ