暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第30話「お引越し」
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更許してくれとは言わない……だがひとつだけ…頼みがある………」
「………」
「世界の全てを敵に回しても…私だけはお前の味方だ……だから約束してくれ………」
「……(ゴクッ」
「お前だけは染まらないでくれぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!!」
千冬の切実な叫びだった
◆部屋替えの手続き
とある日の夕方。
苦労人の称号を取得してしまった1-1の副担任こと山田麻耶は今度行われる一斉部屋替えの作業を一人で行っている。
「えっと次は…3組の飯泉さん! はい、織斑君。人気ですね〜(カキカキッ……」
申請書に書かれた内容を読み、それを別の紙に記入する。
読み終えた申請書は右側に置き、今度は新たな申請書を左側からとり、また記入する。
この作業を彼女は延々と行っているのだ。
因みに、別紙に書かれた希望は一夏が多い様子。
「あ、布仏さんですね〜。なになに〜『このままかんちゃんと一緒がいい〜』フフ、実名でって言ったのに何であだ名…しかも解り辛いので書いてるんですかね〜」
内容自体は微笑ましいがこれでは相手が普通はわからないが、すでに相手と同室だとわかっているので、彼女の同室相手の名前を記入。
「次は〜『簪ちゃんと一緒がいいわ!! これは姉として決して譲れないことよ!!』 あれれ〜? 何で楯無さんのがあるんでしょう。嫌がらせですかね〜」
その申請は問答無用でゴミ箱へポイしました。
「はい、次は……あ、篠之乃さんですか。はい、織斑君ですね〜(カキカキッ」
開封するまでも無く、すぐに書類へと記入。
なお、申請書はそのままゴミ箱へ…。
「これで篠之乃さんは7回目ですね〜。1人回って聞いてなかったんですかね? あ、こっちはオルコットさんと凰さんですか〜。この二人は6回目、ハハ人の話全く聞いてませんね〜」
またもや開けること無く記入していく。
麻耶の表情に苛立ちが混ざりはじめてきているのは間違いないだろう。
「4組の日向さん! え〜とっ『かんちゃんと同室希望を出した奴はデストロイ!!』…アハハハッ、関係無いこと書くなーーーー!!!(ビリッ!!」
哀れ、日向とやらの申請書は微塵に引き裂かれた。
多少の苛立ちを抑えつつ、新たな紙へと手を伸ばす。
「あ、鏡さんですね。なになに『本音ちゃんと同室がいいな…』フフ、友達想いですね〜っとこっちは谷本さんですか〜。えっと『ナギ、抜け駆けは許さない』…ダ〜カ〜ラ〜!!!!」(ビリリッ!!!
またもや申請書が――(略
「ハァハァ……次!! また、鏡さんですか? まぁ、何となく予想はできますが……『ご、ごめん癒子(汗』ほ〜らね〜!!(スパンッ!!!」
また――(略
「もう、な
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