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インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第30話「お引越し」
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゛み゛ま゛せ゛ん゛………」

「うわぁ…」
「五連撃とかひでぇよ千冬姉」
「ボーデヴィッヒさん泣いてない?」
「ありゃ泣くって…」

“教官”と呼ばれた数だけ出席簿で叩れたラウラ。
シャルルの言うとおり、彼女の眼元には薄らと涙が浮かんでいる。


「もういい。部屋に帰れ」
「し、失礼します。きょうk――「(スッ」――お、織斑先生!!」

再び“教官”と言いかけたところで出席簿(若干摩擦で煙が出てる)を構える千冬。
その姿をみて慌てて言いなおし、一目散に逃げて行った。

「…さて」

ラウラが逃げ去るのを見届けたあと、身体を大きく捻り(恐らく野球のフォーム)、

[ヴォンッ!!!]

遠心力と腕力にモノを言わせて手に持っていたソレを投げた(本人曰くストレート)

[ガッ!!!]

「「ひっ!!!???」」

そしてその出席簿(被害者たち曰く、その名を語った別の凶器)は、一夏達が隠れていた柱にめりこみ、その様子を一から見ていた二人は思わず悲鳴を上げてしまった。

「盗み聞きとはあまりいい趣味では無いな」

「「す、すみません」」

いつもよりもトーンが低い千冬に“これは不味い”と判断したのか、すぐ様に柱から出て謝る。

「ふん、まぁいい」
「なぁ、ちふ――「あ?」――織斑先生、今のって…」
「何でも無い。単なる昔話だ」

ラウラとの関係を問いかけるものの拒絶されてしまう。
恐らく一夏が考えている通りのことなのだろう。

「でも!!」
「……お前ら、ここで油を売っていていいのか? 確か集合時間はとうに過ぎていると思うが?」

なおも聞き出そうとする一夏であったが、ふと思い出したかのように話題を変える。

「「あ!!」」
「はぁ…ささっと行け」
「で、でも…」
「先輩を待たせるなんて非常識なマネするな」
「そ、そうだよ一夏」
「っ!? この話はまた今度な千冬n―[ブォンッ!!!]――あべしっ!?」
「い、一夏!!!???」
「連れて行けデュノア」
「イ、Yes, Sir!!!!!」」
「Ma'amだ」

慌てたせいか普段通りの呼び方をして出席簿を喰らってしまう。
同じく予想外の出来事の連続にてんぱってしまったシャルルは軍隊の敬礼をし、慌てて気絶した一夏を引きずり立ち去って行った。


「…で、お前はいつまでそこにいる近衛」
「ありゃ、やっぱりばれてました?」

二人が立ち去ってすぐ、先ほどまで一夏とシャルルが隠れていた柱の声をかける。
バサッと布切れが捲られた音が鳴り、そこから騒ぎの元凶とも言える問題児筆頭が姿を現した。


「ふん、いつもと違って、気配を適当に消してたら嫌でも気付く」
「その割には他の奴らは気づいてな
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