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インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第30話「お引越し」
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ウラの2名だ。
今朝のこともだが少々気になることもあり、取りあえず木陰に隠れて二人の様子を聞き入ることにした。


「答えてください教官!! なぜ、こんなところで教師など」
「…何度も言わせるな。私には私の役目がある……それだけだ」
「こんな極東の地で何の役目があると言うのですか!!」
「………」
「失礼ながら、調べさせてもらいました。ここにいる者の大半は毎日のように問題を繰り返してばかりではないですか」
「ああ、全学年主任並びに4組の担任は毎日のように苦労しているな(主に鏑木先生(3-4担任)が…)」


「そうなの一夏?」
「あ〜、うん。昼間見たいのが日常茶飯事だな」
「うわぁ…」

一夏の言葉に顔を引きつかせるシャルル。
転校初日からあの様な騒動に巻き込まれ、それが一時的ではなくこれからも待ち受けていると思うと想像を絶するだろう。

「そんな者どもに教官が時間をとられるなど…。お願いです教官。どうか再び我がドイツで教鞭をとってください!!」


「……やっぱり」
「? 織斑先生ってドイツにいたことあるの?」
「ああ、前にちょっとな…」

一夏の脳裏に苦い記憶が蘇る。
自分のせいで千冬は―――

「……ドイツでの教鞭か、偶にあの頃を懐かしく思えるときがある」
「っ!! で、でしたら!!――「だがなボーデヴィッヒ」――っ」

千冬の呟きにチャンスとばかりに取り入ろうとするラウラ

だが――、


「私はここでの日々に充実しているのだよ」

そう続けて答えた千冬の顔は一夏ですらあまり見ることのない優しげなモノであった。



が――、


「ひじょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に認めたくないがな」

続いて出た声と顔は本当に嫌そうなであった。


「っ!? 今日は引き下がります。ですが私は諦めませんので」
「そうか……」

今まで見たことのない千冬の表情に困惑と嫉妬とがごちゃ混ぜになったラウラ。
このままでは分が悪いと判断し、一度撤退することにしたらしい。

だが、残念ながらそうは問屋が許さない。


「ああ、そうだボーデヴィッヒ」
「なんでしょうか教官?」
「…ちょっとこい」
「?」

呼ばれて素直にトコトコと千冬の元へ向かうラウラ。

そして――


[スパンッ!!!]

「ハ゛ン゛ス゛ッ!?」

[スパンッ!!]

「レ゛ミ゛っ!?」

[スパンッ!!!]

「ヒ゛ト゛ラ゛ーっ!!??」

[スパンッ!!!]

「ハ゛イ゛ン゛リ゛ヒ゛っ!!??」

[スパンッ!!!]

「エ゛ーリ゛ッヒ゛っ!!!???」


「ここでは先生だと何度も言わせるな」
「っす゛、す
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