暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第0章 平穏な日常と新たな家族
第9話 駒王学園
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切られちゃったよ。創るのにひと月もかかった。最初は装甲表面が肌のような質感の上に表面に血管が浮き出ていてキモかったり、操縦者の思い通りに動かなかったり、待機状態にできなかったりと散々だった。2人からのダメ出しも多いのなんの。修行をしている暇もなかった。まあその甲斐あって見た目だけは完璧なものが出来たけど。ただし完全に再現できたのはシールドと飛行能力だけでハイパーセンサーなどのセンサー系は全くないし、武装は全て魔力弾だし、動くためのエネルギーとなる魔力も全て操縦者が供給しなければならない。ぶっちゃけ乗らないほうが2人共強いんだよね。でも2人は大変喜んでいた。そりゃあもう完成した日は延々と次元の狭間を飛び続けてたよ。まあなんだかんだ言って喜んでくれてよかったよ。

 そんなわけで今では2人共小遣い稼ぎに賞金首を狩っている。業界では正体不明の機甲姉妹(マシンシスターズ)として有名らしい。ちなみに龍巳はシュヴァルツェア・レーゲン、白音は甲龍(シェンロン)に乗っている。龍巳は色が好きだから、白音は操縦者と気が合いそうだからだそうよ。今でも2人の手首と足にはそれぞれの待機状態を肌身離さずつけている。・・・でもいくら好きだからって私達にまで強要しないで欲しかったな。全員で飛びたいからと私には暮桜(くれざくら)、黒姉には紅椿(あかつばき)を創らされた。理由は私が剣士だから、黒姉は胸が大きいからだって。暮桜はどんなのかわからないのでとりあえず桜色の打鉄(うちがね)を創った。後将来イッセーにも使わせるんだと白式(びゃくしき)も創らされたよ。もうホント自重して欲しい。

 とまあそんなわけでうちの姉妹の軍資金はそんじょそこいらのオタクよりかなり豊富なんだよね。当初は見境なしに買いまくってお母さんに怒られてた。それからはほんの少し自重するようになってよかったけど。

「ごめんお待たせ!」

 と、いろいろ話しながら思い出してたらやっとイッセーが来た。

「遅いわよイッセー!」

「遅い」

「遅いです」

 あ、ちなみに黒姉が猫語使うのは正体知ってる家族の前だけよ。普段から使ってたら単なるイタい人だし。

「遅いよイッセー。練習の後には龍巳と一緒に受験勉強もあるんだから」

「うへ〜」

「うへ〜じゃない。このままじゃイッセーだけ別の学校よ」

「それだけは嫌だ!」

 ふふ、イッセーも少しはやる気出たみたいね。

 原作開始まで後ちょっと。このまま何もなければいいけど。



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