暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第0章 平穏な日常と新たな家族
第8話 文化祭
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せん声が小さかったから細部までは聞き取れなかったけど要するに女の子より弱いなんて嫌だから強くなりたいってことでしょう、多分。今では私と一緒に剣道部に在籍して竹刀を振るってる。その時の顔は普段の彼に比べて引き締まっていて、剣道を始めたとき不機嫌そうにしていた黒姉たちも今ではたまに見に来ては顔をほんのり赤くしている。でも普段が普段なのでやっぱり一般生徒にはもてていない。まあ自業自得よね。でもそのほうが倍率も下がるし黒姉たちのことを考えればそのほうがいいのかな? ……ところでなんでイッセーが剣道を始めた時黒姉たちは不機嫌だったのかしら? まあ大方一緒にいられる時間が減るとかそんな理由だとは思うけど。
さて、私達の話が済んだところでそろそろ目の前の状況に意識を戻そうかしらね。
今は10月、文化祭2日目、午後5時、つまり文化祭のクライマックスよ。今私たちがいるのは体育館。そこでは全校生徒が皆立って体育館の壇上で繰り広げられていることに熱狂している。そしてそんな中私、神裂火織が何をしているかというと
体育館の壇上でベースをかき鳴らしながら歌っていた。
正直な話めっちゃ恥ずかしいよ! 全校生徒がこっち見て熱狂してるんだよ!? 私もともと人前に出るのあまり得意じゃないのに! これもみんな少し離れたところでギターを弾いてる龍巳のせいだ!
時は少し戻って二学期が始まってすぐの頃、龍巳の一言から始まった。
「我、バンドやりたい」
いきなり何を言い出したのかと思ったよ。詳しく聞いてみればその時龍巳たちがハマっていた軽音楽部のアニメの文化祭ライブを自分たちもしたくなったらしい。私は楽器は全く弾けないし、人前に出るのもあまり得意ではないので反対したんだけど、同じアニメにハマっていた白音が猛プッシュ。そしてシスコンの黒姉はあっさり陥落して結局私に拒否権はなくなった。そしてイッセーまでも巻き込んで即席バンドを結成したのである。
文化祭ライブが決まってからは大変だった。軽音部に機材借りに行ったり、借りたはいいけど全員楽器はちんぷんかんぷんで結局準備に忙しかっただろう軽音楽部部員に一から教えてもらったり、部活や修行時間をなくしてひたすら練習したり、体育館使用申請をすれば私達のファンだった文化祭実行委員長が文化祭のクライマックスに他を押しのけて使用時間を設定したり、そのままいきなり私達4人に告白してきたり、断る前にイッセーが委員長に殴りかかって大騒動に発展したりと大変だった。
まあそんなこんなで私たちは全校生徒の前でバンド演奏している。まず中心にギターを弾いているイッセー、壇上から向かって左側に同じくギターを引いてる龍巳、反対の
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