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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第433話】
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心臓の鼓動がラウラに聴かれるのではないのかと思うぐらいだった。


「ではヒルト、部屋の鍵は開けておくのだ。 ……いいな?」

「わ、わかった。 ……悪いな、ラウラ、組みたいって気持ちはわかるが叶えてやれなくて」


 そう俺が言うと、首を横に振りラウラは――。


「組めない事は残念だが、大丈夫だ。 ……ではヒルト、そろそろ教室に戻るとしよう。 深夜、起こすからな……」


 白い肌が赤く染まる、いつもの事だがラウラ自身も恥ずかしいのだろう――いや、まあ俺も恥ずかしいが。

 先に教室へと戻るラウラの後に続き、教室に入ると同時に昼休み終了のチャイムが鳴り響いた。

 既に他の専用機持ちや生徒は自身の席に着席していたのだが、一夏と篠ノ之だけが見えなかった。

 そう思いながら席に着くと同時に織斑先生が教室にやってくる。


「さて、五時限目の授業だが――」


 早速授業開始と言わんばかりに、持ってきたIS関連の教科書を開く織斑先生だが、鷹月さんが手をあげる。


「織斑先生、まだ織斑くんと篠ノ之さんが戻って来てませんが……」


 その指摘に、織斑先生は溜め息交じりに答えた。


「……あの二人には五時限目終了するまでグラウンドを走ってろと命じた。 篠ノ之に関してはISの部分展開を行い、尚且つ専用機持ちとしての自覚も無かったのでな。 無論罰は連帯責任という形で今はあの二人だけだが、あまりに目立つようであれば一組クラス全員、私が良いと言うまでグラウンドを走らせる結果になるがな」


 その言葉に、戦々恐々とする女子一同、下手すると体育会系の様になるかもしれない。


「それと、後は二人には反省文の提出、先日出したばかりだがまだ反省が足りないようだからな。 まだ二回だから軽いが、三回目になればいくら篠ノ之が束の妹であろうと、専用機の使用を暫く禁止にする。 諸君も代表候補生を目指す身だろう、責任と自覚のある行動をとってもらいたい。 ……では授業を始める」


 それだけを告げると五時限目の授業が開始された、まあ篠ノ之には専用機を持つ者としての自覚が足りないのは明白だからな……。

 鈴音も一度六月にやってるが、それ以降は全くそんな素振りが無いから彼女もそこはわかってるのだろう。

 とりあえず篠ノ之と一夏の事はそこに置いておき、俺は授業の準備を始めた……。
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