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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第433話】
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冗談よ♪ でも、私だけ何も無いのは不公平だし、今日の夜、ヒルトの部屋にお邪魔しても良いかしら? まだ入った事無いからね、日本の男の子の部屋って。 良いでしょ、鈴?」
何故か鈴音に了解を得ようとするティナ、鈴音はというとそれぐらいなら良いかと思ったのか、頷いた。
「うふふ、じゃあ今日の夜八時に伺うわね? あ、あまり長居はしないから安心してね?」
「な、何でアタシに言うのよ、ティナ」
「ふふ……♪」
悪戯っぽくウィンクし、鈴音に微笑むティナ、一方の鈴音はというと、微妙な表情と共に僅かに頬を膨らませていた。
「さて、まあ大会ではライバル同士だが……お互い頑張ろう」
「……アタシと組んでおけば良かったって、後悔するかもね、ヒルト」
そう言うが、ニシシっと八重歯を見せて拳を軽く突き出した鈴音、それに重ねる様に俺も軽く拳を当てる。
「んじゃ、そろそろ戻るよ」
「うん。 まだアタシは誰と組むかわかんないけどさ、アタシ達に当たる前に負けないでよね、ヒルト」
「ん、可能な限り善処するさ。 ……ティナ、八時に来るのか?」
鈴音にそう応え、次にティナに訊くと頷き――。
「勿論よ、せっかくだもん。 たまには“キミと二人っきりで”話もしたいしね」
何故か二人っきりを強調するティナ、僅かにムスッとする鈴音、それに気づいた俺は乾いた笑いしか出なかった。
「じゃあそろそろ戻るよ。 二人とも、ありがとな」
「うん。 じゃあまたね」
「ふふっ。 それじゃあねまた夜にね、ヒルト?」
二人に見送られ、俺は二組教室を後にして、直ぐ一組教室に――だが、入った瞬間に何処かの少女漫画の様な出会い頭のぶつかり方をしてしまう。
俺もぶつかった相手も、尻餅すらつかなかった、そしてぶつかった相手を見る。
流れるような銀髪と左目に着けた眼帯に幼い顔立ち、そして小さな背丈――先日、色々とえっちな事をしてしまったラウラ・ボーデヴィッヒがそこに立っていた。
「ヒルト、待っていたぞ。 先ほどは美冬に阻まれたが……ヒルト、タッグマッチの件だが、無論私と組むのだろうな?」
「ラウラ……」
名前を呟く……そうすると、僅かに頬が赤くなるが、今はそれ所ではないと思ったのか、いつの間にか貰ってきたであろう申込書を俺の眼前へと突き出した。
「これが申込書だ、さっき教官から貰ってきた物だ。 後はここにヒルトのフルネームを記入するだけでいい」
何とも手際の良いことだと感心するも、俺はとりあえずラウラを廊下へと連れ出す。
疑問符を浮かべたラウラだったが、手を握られた事が嬉しかったのか僅かにはにかんでいた、そして、
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