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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
力と対価
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魂すら、魂そのものを操り修復されている。
死寸前であったその生命が完全に復活しているのだ。驚かない方が、無理である。湖札も同様に驚きを示していたのだが、それどころではないと気丈に弓を構えた。
そして、湖札は注意が逸れた隙に矢を放ち、何かをしようとしていたのを霧散させて・・・次の瞬間、一輝がそこをさらに抉った。
湖札のように何かを使ったのではなく、怪しい翠に輝く光を纏った手で殴っただけ。その攻撃は確かにそれの存在を削って・・・そこが治ることは、なかった。
一輝はそこで光に叩かれ、距離を取らされたが重力を強化することで飛距離は伸びず、過ぎに地面に足がついた。
一輝はそこで手を横に伸ばして・・・手の中に、翠に輝く禍々しい大鎌が現れる。
「・・・・・・!?』
大鎌を見てそれは驚きの・・・いや、恐怖の気配を漂わせたが、一輝はそれを気にせずに近づく。
そして、それは恐怖から本能的に逃げようとしたが・・・一輝が逃がすことはなく、大鎌をふるう。
大鎌はそれを傷つけはしなかったが、その代わりに魂に直接攻撃をした。
さらに一輝は、大鎌で追撃をする。一度切られて飛ぶことも出来ず、地に落ちたところを・・・上から叩きつけるように、大鎌で斬った。
その攻撃でそれはようやく息絶えて・・・魂を両断され、一輝と湖札の中に封印された。
========
一輝と湖札の二人がそれを倒してから数分後、青い光を見て異変に気付いた星夜が慌てて駆け付けると、一輝と湖札の二人が倒れているのを発見した。
そして、二人を見て星夜はすぐに気付いた。二人が一族の役目をなしてしまったことに。
一輝が成してしまったのは、まだ何とかなる。本家の息子なのだから、自分の監視下に置いておくことができる。だが、湖札は違う。どうしようかと悩んでいるところに・・・彼に式神から、贄殿家の二人の死体を発見したという知らせを聞いた。
そして、二人をどうするのか。それが決定した。
========
「う〜ん・・・ここは?」
一輝は目を覚まし、布団から何のぎこちなさもなく立ち上がった。
そして上を向いて天井を見て、腰を回して周りを見てから状況を把握した。
「そっか・・・俺、集まりの最中に寝ちゃったんだ。」
思い出してみると、最後の部分の記憶は
集まりでの食事が終わったところ
(
・・・・・・・・・・・・・・・
)
だ。お腹がいっぱいになって眠くなったのだろう、と理解した。
そう判断すると立ちあがって、一つ背伸びをしてから部屋を出ようとして・・・襖を開けたら、そこにいた少女とぶつかった。
一つ下くらいの少女。はて、この子は誰だったか・・・と、その子が上を向いて顔を見ると、すぐに分かった。
「あ・・・お兄ち
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