第三話 入学二週間前
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「イーくん頼みごとが有るのだ」
「なんですか?」
俺は束さんの言葉に身構えながら答えた。
「そんな硬くならない、ならない」
「いや、束さんが頼みごととか、裏があるとしか・・・」
「イーくんにIS学園に入学してほしいんだよね 女の子として」
「別にいいですよ・・・ て、えっ!?女の子として?」
「うん、男の子よりは女の子の方が目立たないでしょ」
「目立たない?」
「あのねぇ、この前いっくんがISを動かしたからIS学園に入学するんだよねぇ で、IS学園には箒ちゃんも入学するんだよ。だから、箒ちゃんといっくんを守ってほしいんだよ」
「分かりましたが、入学なんて出来るんですか?」
「ふふふーん IS学園にはちーちゃんが居るのだよ。だから大丈夫なのだよ」
「入学はしますけど、条件があります」
「なんだい?イーちゃん」
「い、イーちゃん!?」
「うん、女の子だからイーちゃん」
「はぁ 俺、いや、私はこれからイーちゃんてことですね」
「そういうことー」
「分かりました。 入学する条件ですが、1つ目、お、私の専用機をください。2つ目、千冬さんに寮は個室にしてくれるように頼んでください。3つ目、箒さんと一夏くんと同じクラスにするようにも言っておいてください。その3つだけです」
「オッケーだよー。あれ、でも、イーちゃんもIS作れるよね」
「表向きの専用機と守る時用の専用機の二体欲しいんだよね。それで束さんには守る時用の方を作ってほしいんだ。俺は表向き用の方を作るから」
「オッケー、専用機のデータは頂戴ね」
「分かりました。入学の手続きは?」
「もう終わってるよー」
「・・・たった今返事しましたよね?」
「気にしなーい、気にしなーい。それで試験を受けてもらうことになったから」
「試験、ですか?」
「そ!なんでも、実技試験らしいよー。あっ、相手はちーちゃんだって」
「ははは」
束さんの言葉には笑うしかないわ・・・
模擬戦の相手が千冬さんね・・・
はぁ、頑張るしかないか
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