暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第0章 平穏な日常と新たな家族
第6話 また迷子!?
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女たちの名前に予想がついた。さてこれからどうしようか? 龍巳以外固まって動けない。っていうかこんな状況で冷静でいられるわけがない。取り敢えず話しかけてこの空気をどうにかしないとと考えていると



グゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 この固まった空気をぶち壊す音が目の前の少女たちからした、と思ったら音の出処は龍巳だった! うぉい!? アンタさっきまで食べ歩きしてたんじゃなかったの!? どんだけ腹ペコなのよ!? こら目をそらすなこっち見ろ。……まあこの空気ぶち壊してくれたからよしとしましょうか。ああ、お父さんとお母さんも笑ってるよ。そりゃそうだよね〜。龍巳はほんのり顔を赤くしている。さすがに恥ずかしかったか。

「ちょっと早いけどお夕飯にしましょうか?」

「そうだな。女将さんに夕飯早めてくれるよう頼んでくる。それから、お膳も二人分増やしてもらってくるよ」

 お父さんの言葉に目を丸くする猫耳姉妹。ガリガリに痩せてるけどその仕草は可愛いね。







 夕御飯はすぐに用意されお膳が6つ並べられた。私達はそれぞれのお膳の前に座ってるんだけど、お腹が空いているだろう姉妹はなかなか私達に近寄ってこない。まだ警戒されてるのかな? まあ当然か。あっち妖怪でこっち人間(まあ一人は龍だけど)だもんね。

 しょうがないので私と龍巳が彼女たちの前までお膳を持っていった。うん、かなり警戒されてるね。耳と尻尾が思いっきり立っている。でもお膳をおいて私達が下がると彼女たちは飛びつくようにして泣きながら食べ始めた。やっぱりお腹すいてたんだね。ものすごい速さで食べてる。

 お父さんとお母さんは微笑ましいものを見るような目で2人を見ていた。







 2人はご飯を食べた後安心したのかそのまま揃って寝てしまった。もうホント安心しきった顔だね。でもお父さんとお母さんはこれからどうする気なんだろう?

「取り敢えず明日朝ご飯食べたら二人の話を聞いてみましょうか。話はそこからよ」

 あ、そうですか。まあこのまま放り出すわけにも行かないよね? このガリガリの体を見るに、まともな生活できてるとも思えないし。

 お母さんは寝てしまった2人を布団に移し私と龍巳も寝かせると、お父さんと一緒に連絡するところがあると言って部屋を出ていった。結局私と龍巳はそのまま寝てしまいお父さんとお母さんがどこに連絡し、いつ部屋に戻ってきたのか分からなかった。







 明くる朝、今度は一緒の席で件の少女たちも朝食を食べてくれた。寝ている間も何もしなかったからか、少しは信用してくれたみたい。

 その後お母さんが問いかけたところ、黒髪の少女がぽつりぽつりと話してくれた。自分たちが猫又という妖怪であるこ
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