マクロスF
0698話
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ハエルを見送るのだった。
「ほら、相手がアクセルじゃなくてカナリア中尉なだけマシなんだから、さっさと行くぞ!」
「待て! せめてEX-ギアを脱がせろよ!」
「ご愁傷様って事だな」
「……アクセル君もアルト先輩を見捨てるんですね……」
溜息を吐きながらも2人の後を追っていくルカの背を見送り、俺は早速自分の機体の調整をするべくVF-25Sへと向かうのだった。
「最終試験?」
アルトがS.M.Sに入ってから暫くが経ち、大分訓練にも慣れてきた頃にオズマに呼び出された俺が言われたのがその言葉だった。
「ああ。アルトも俺達の訓練に付いてこれるようになったし、元々ミシェルと張り合える程の腕の持ち主だったからな。そろそろだろう」
「……で、何で俺がそれに付き合う必要があるんだ? 一応同じスカル小隊なんだが」
ちなみにギリアムが死んだ事により、ミハエルがスカル2、ルカがスカル3、俺がスカル4、アルトがスカル5というコールサインになっている。恐らく本来の歴史ならアルトがスカル4だったんだろうが。
「本来ならピクシー小隊に任せようと思ってたんだが、政府の方から依頼が入ってな。フロンティア船団の進路の先行偵察だ」
「……普通、そういうのは新統合軍がやるべき仕事じゃないか?」
「ただでさえ腕も士気も低い連中が集まっているのに、バジュラの襲撃で更に手に負えない状態になっているからな。その辺を考えれば、俺達に出番が回ってくるのもしょうがない」
「そんなもんか? まぁ、そっちがそれでいいなら構わないけど。ルールに関しては? 新統合軍のアクエリアス小隊と模擬戦をした時と同じでいいのか?」
「いや、あの時は模擬戦って事もあって修理費とかを新統合軍が持ってくれたからな。今回はS.M.Sだけの模擬戦だけあって、弾丸は全てペイント弾だ」
「……ガンポッドの弾丸はともかく、ミサイルもか?」
「ああ」
「ビーム砲とアサルトナイフは?」
「ビーム砲は威力を最小限に。アサルトナイフもゴム製の物にして、刃が命中したら失格とする」
「なるほど。まぁ、俺は問題無い。アルトの腕も直接戦って確認してみたいしな。で、いつやる?」
「日曜だ」
日曜と言えば……確かミス・マクロスが開かれる日だったか。俺自身はあまり興味が無いけど、最近のCMではよく見かける。何でもシェリルが審査員として参加するとか何とかで、いつも以上に注目度が強いらしい。ああ、それと驚いたのが歴代の優勝者、準優勝者の紹介でキャサリン・グラスがいたという事だな。どうやらオズマの元彼女は意外に目立ちたがりらしい。
「ん? どうした、日曜に何か用事でもあるのか? もし用事があったとしても、悪いが仕事を優先して貰うぞ」
「ああ、分かってるよ。ただ、ちょっとミ
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