暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0698話
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まに、ルカの方へと視線を向ける。

「それで、俺の機体のオーバーホールが終わったって話だが?」
「あ、はい。ほら、あそこにありますよ」

 ルカの示した先には、機体上部に特徴的な2門のビーム砲が装備されているVF-25Sの姿が存在していた。傍から見ると新品同然にしか見えないのは、オーバーホール時に外見に関しても綺麗にしてくれたのだろう。

「それと、アクセル君の機体には簡易的なものですがASRSを搭載させて貰いました。これまでの機体よりもステルス性に関しては能力が上がっていますよ」
「もうASRSを作る事が出来たのか? 全く未知のシステムだったって聞いたけど」
「そうですね。ただし、今も言ったようにあくまでも簡易的なものです。本物のASRSは肉眼で見ても姿を消したままに出来るし、ほぼ全てのレーダーを無効化出来る程の能力を備えていますが、L.A.Iでコピーしたのにはそこまでの性能はありません。精々これまでのステルス性能をより上げられたといったところですね。当社比にして1.3倍程度といったところでしょうか。残念ながら本物には到底及びません……全く、あんな機体はどこから見つけてきたんでしょうね」

 溜息と共に吐かれる愚痴に、ミハエルが小さく肩を竦めて冗談っぽく口を開く。

「もしかしてプロトカルチャーの遺産だったりしてな」
「それは無いと思いますよ。人間が使っている文字で製造番号とかがきちんと彫られていたり、レーダーとかに表示されているのも人間が使う文字ですし」
「分かってる。言ってみただけだよ」
「ぜぇ、ぜぇ……何の話を、してるんだ?」

 EX-ギアを重そうに引きずりながら尋ねてくるアルトに向かい、何でも無いと首を振る。
 そう言えば、アルトの機体に関してはオズマの一存でギリアムの機体をそのまま流用する事になったらしい。バジュラとの戦いで色々と損傷も多かったのだが、その辺は既にL.A.Iへと修理に出しているとか。……ソルプレッサの解析に、俺の機体のオーバーホールと劣化型ASRSの搭載と、L.A.Iの技術者は色々な意味で忙しそうだよな。
 いっそ、魔法球でもあれば大分違うんだろうが。

「ほら、シミュレーターで撃墜された罰ゲームが終わったら、次はカナリア中尉との格闘訓練の時間だ」
「も、もう少し休ませろよ」

 無情にも次の訓練場所へと連れて行こうとするミハエルに対し、抗議の声を上げるアルト。だが、まず一旦精神をへし折るのを目標としている訓練だけに、ミハエルがその抗議を聞く筈も無く……

「とっとと従え、お前はまだ候補生でしかないんだからな。少尉の俺に逆らうなんて10年早い!」
「うわぁ、ミシェル先輩面白そう」

 ルカがどこか呆れたように呟き、心底楽しそうに笑みを浮かべながらアルトを引っ張って行くミ
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