暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第0章 平穏な日常と新たな家族
第3話 聖人少女と永遠の迷子
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
お風呂かしら?

「火織ちゃ〜ん! 一誠く〜ん! そろそろお昼ごはんよ〜!」

「は〜い!」

 あらあら一誠くん泥んこね。でも一誠くんの後ろをついてくる火織ちゃんはあまり汚れてないわね。やっぱり女の子ってことかしら?

 ……あら?

「火織ちゃん、一誠くん。あの娘は? 見たことない娘だけどお友達?」

「うん! いっしょにあそんでたんだ!」

「あらそう。でもそろそろお昼ごはんだから一端家に帰りましょうね?」

「は〜い!」

「……うん」

 ? どうしたのかしら? 火織ちゃんちょっと元気ないわね?でもまずはあの娘を家に帰さないと。

「あなたも一旦おうちに……」

 私は続きが言えなかった。彼女は私が来てからずっと無表情だったけどその目は悲しそうな、そして寂しそうな雰囲気を醸し出していたから。お昼を食べたあとはまた一緒に遊べるんだからこのまま一度帰すべきなんだろう……けれど

「良かったらあなたも一緒にうちで御飯食べる?」

 私はその時の彼女の浮かべた嬉しそうな、そして救われたような微笑が忘れられなかった。







 近くで見ると火織ちゃんも一緒に来た女の子もやっぱり泥だらけだったので三人とも身ぐるみ剥いでお風呂に放り込んだ。ふふふ。やっぱり火織ちゃんもまだまだ子供ね。さて、三人の服は洗濯機に放り込んで替えの服を用意する必要があるわね。一誠くんの服は常に予備をうちに置いてるからそれでいいとして、問題は彼女ね。……背格好も火織ちゃんと似たようなものだし、火織ちゃんの服を貸せばいいかしら。

 しかしこの服、改めて見るとすごいわね。恥ずかしくないのかしら? ……私は絶対に無理ね。

 ところで……ふふふ。お風呂はいつにもまして賑やかね。新しい友達とも随分仲良くなったようだし、一誠くんったらモテモテね。







「「ごちそうさま〜」」

「? ……ごちそうさま」

「おそまつさま。三人とも手を洗ってらっしゃい」

 三人仲良く洗面所にいく姿はホントの姉弟みたいね。特に火織ちゃんと今日来た女の子は同じ黒髪ロングで今は同じTシャツを着ているから双子のよう。

「さて、三人はこれからどうするのかしら? また公園?」

「わたしのへやであそぶんだって」

「そう、じゃあ3時になったら降りてらっしゃい。おやつ出してあげるから」

「うん」

 返事をすると三人は2階にある火織ちゃんの部屋へと上がっていったわね。さて、私もお昼の片付けをしましょうか。







 ……あら? いつの間にか寝ちゃったわね。時間は……6時!? いけない! もう子供たちを家に帰さなくっちゃ! 一誠くんのお母さんももうとっくに家に帰っ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ