……『女子会以外特に無し、多分』(ユウキ視点)
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いた時に、アリスが寝ていた事に気づいて「あら?」っと声を出した。
「アリス司令官はもうおやすみになられたのですね」
私は袖からスマホを取り出して、返事を素早く打つと、それを彼女へ見せた。
このスマホは、通訳者のアリスが居ない時に凄く便利で必須なアイテムだ。
『大分仕事に疲れて眠ったみたい、お茶ありがとうね』
「いえいえ、いつも頑張ってもらっているのですから当然の事です!」
『一番頑張っているのは貴女よ、今回も深海棲艦を順調に撃破したみたいだし。おかげさまで上からもお褒めの言葉を頂いたわ』
「そんな、私一人だけの力じゃないわ、みんなが居たからこそ安心して力を存分に発揮できたのです」
『ふふふ、そうね』
私は初霜の淹れてくれたお茶を飲みつつ、ふと、不謹慎な事をつい思ってしまった。
どうしよう、話にオチがない…… 普通過ぎるっと……
「ユウキ提督とそういえばあまりお話をした事がないわよね…… その、ごめんなさい」
『大丈夫、十分慣れてるから。ちなみに学校での渾名は幽姫よ』
「中々その……上手いですね」
『ネーミングセンスには自信のある学校だったわね』
私がそう返すと、初霜さんは「ふふふっ」っと笑ってくれた。
「ユウキ提督って面白い人ね」
『そ、それは褒めてるの…… かしら? ま、まあ、ありがとう』
私は少し恥ずかしくなり、頬を染める。
さて、また会話が止まってしまいそうな勢いだけど、次は何を話そうか……
そう思っていた所に、丁度タイミング良く、ノック無しに扉が開いてドタバタっと第六駆逐艦ズが入ってきた。
その時、アリスが「ぐふっ!」っと肺から空気を出したような声を出した気がしたけど、大丈夫?
「司令官、ただいま戻りました、なのです」
「司令官! 任務が終わったのだからご褒美は当然あるのよね!」
「司令官、戻ったよ」
「司令官、雷が居ない間しっかりしてた?」
四人は流石姉妹艦だけあって、話すタイミングが一緒だ。私は聖徳太子じゃないから全てを聞き分ける耳は無い。
「あれ? アリス司令官はどうしましたのです?」
『日頃の疲れを癒す為に先に寝かしたわ』
「えぇー! それじゃあ、プリン貰えないじゃない!…… ハッ! べ、別にそんなお子様が食べるようなもの、欲しいとは思ってないわ! 」
『多分冷蔵庫にあるから勝手に取っていいわよ』
「今回の戦闘は特に大きな被害は無かったよ、私達は夜戦が得意だし比較的に楽に戦えた」
『そう、でも一応念の為に被弾しているのなら入渠しておきなさい』
「ユウキ司令官はアリス司令官よりしっかりしてるわね! えらいわ!」
『ふふっ ありがとう』
っと言いつつ、四人の対応をするのは苦じゃないしある意味楽
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