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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第0章 平穏な日常と新たな家族
第1話 聖人少女と赤龍帝
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立ちかねない! 神は我が身を見放した!!
……あ、この世界の神様死んでたっけ。
とにかく私の平穏な人生は終焉を迎えるわけか。いえ待って。落ち着くのよ神裂火織。この程度で取り乱しては聖人の名が泣くわ。私聖人じゃないけど。
私だって神裂火織なんていうラノベキャラと同性同名の看板背負ってるんじゃない。もしかしたらお隣の兵藤一誠くんだって赤龍帝とはなんの関係もない普通の男の子かもしれないじゃない。うん、そう。きっとそう。絶対そう。お願いだからそうであって!
「どうしたの火織ちゃん? さっきから一人百面相なんかして?」
「はっ!? な、なんでもないよ、おか〜さん」
「そ、そう?」
なんかお母さんが心配そうに見せかけてかわいそうなものを見るような目で私のことを見てる。やめて! そんな目で見ないで! ちょっと取り乱しただけなんだから! っていうか3歳の実の娘をそんな目で見る普通!? とりあえず笑ってごまかそう!
「えへっ☆」
「うん。大丈夫よ。きっと一誠くんとも仲良くなれるわ」(ナデナデ
だからそんな目で見ないで〜〜〜(泣)
ぴんぽ〜〜〜ん
「あら、来たようね。お出迎えに行きましょ」
「……うん」
会う前からもう私の心は折れそうだよ、お母さん。
「こんにちは。あなたが火織ちゃんね? ほらイッセー、挨拶なさい」
「うん! ぼくひょうどういっせい! 3さい!」
……うん。ひと目で分かった。3歳だからエロ成分はまだ出てないけどそれでもしっかり面影はある。
「ほら火織ちゃん。あなたも挨拶なさい?」
「……うん。かんざきかおり、3さいです」
私達がいるのはハイスクールD×Dの世界で確定みたい。前世のお父さん、お母さん。火織はもう生きていける気がしません。そして今のお母さん。いくら私が死んだ魚のような目をして遠くを見つめているからといってそんな目で見ないでください。
私のライフはもうゼロです。
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