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戦国異伝
第百七十二話 戦を振り返りその三
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て殿の手柄としましょうぞ」
「手柄は御主等が手に入れたものは御主等のものじゃ」
 幸村は井伊と戦いつづ振り向かず彼等に言った。彼は家臣の手柄を取り上げる様なことは間違ってもしない男だ。
「わかったな」
「そう言って頂けますか」
「それでは」
「うむ、ではよいな」
「はい、それでは」
「我等の手柄とさせて頂きます」
 十勇士も幸村の心を受けて応えた、そしてだった。
 彼等は風となり家康に向かう、井伊はその彼等を目で見つつ忌まわしげに言った。
「真田十勇士、あの者達が動くとは」
「どの者もそれがしには過ぎたる一騎当千の者達よ」
 幸村は二本の槍を振るいつつ井伊に答えた。
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