第二幕その八
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「これが」
「だからですか」
「この松山にもそうした学校があります」
「成程、そうなのですか」
先生は加藤さんのお話を聞いて勉強になりますというお顔で頷きました。
「神戸もそうですが」
「神戸といいますか関西もそうですね」
「阪神タイガースが人気ですね」
「ははは、関西はそうですよね」
「八条リーグでは兵庫タイガースや大阪バファローズ、西宮ブレーブスですね」
「そうしたチームが人気ですね」
「やっぱり阪神ですね」
関西で野球といえば、というのです。
「大学でも阪神ファンの人がかなり多いです」
「わかります、関西は阪神ですね」
「愛媛ではどうなのでしょうか」
「やっぱり松山商業の関係で高校野球も人気ですし」
それに、というのです。
「独立リーグに八条リーグもありますが」
「プロ野球の方は」
「広島ですね」
このチームだというのです。
「広島東洋カープの人気が高いですね」
「あの赤い帽子のチームですね」
「そうです、赤ヘル軍団です」
加藤さんは先生にとても楽しそうな笑顔でお話します。
「凄くいいチームですよ」
「そうですか、広島ですか」
「そうです、私もファンです」
「では地元広島では」
「もう完全にカープ一色ですよ」
そうなっているというのです。
「カープこそが愛する存在です」
「そこまで人気があるのですか」
「関西での阪神に負けていないと思いますよ」
「いや、日本の神戸に入って驚きました」
「野球、特に阪神の人気にですね」
「黒と黄色で派手なチームだと」
先生はその阪神を見て本当にそう思いました、何という派手なチームだとです。
「まさに虎だと」
「ユニフォームは黒と白で」
「ホワイトタイガーですね」
「ですね、ユニフォームは」
「あのユニフォーム格好いいですね」
もうすっかり阪神に魅了されている先生です、お話するそのお顔もにこにことしています。
「今では僕も阪神ファンになっています」
「ははは、では敵同士ですね」
加藤さんは先生が阪神ファンになっていると聞いて笑顔で言いました。
「私は広島ファンですから」
「そうですね、そうなりますね」
「負けませんよ、今年も」
「こちらこそです」
こう笑ってお話しながらです、八条リーグの試合を観戦するのでした。試合は結局引き分けでした。その試合の後で、です。
加藤さんは先生にです、球場を後にする時にこう言いました。
「先生の旅館は温泉宿ですので」
「あっ、そういえば部屋に露天風呂がありますね」
「お風呂はお好きでしょうか」
「日本に来てからです」
まさにその時からでした。
「お風呂が好きになりました」
「イギリスではシャワーですね」
「はい、しかもそのシャワーも」
「対sかイギ
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