DAO:ゾーネンリヒト・レギオン〜神々の狂宴〜
第四話
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じられたその場所は、究極の拘束所。
それは、《主》の娘である皆徒の部屋よりもなお強き束縛。
その部屋に唯一立ち入ることを許されているのも、当然のように《主》だ。白い神装束に着替え直した少年神は、昨日の午後からずっとこの部屋の中にいた。
その部屋にいるのは、黒い癖っ毛を結んだ少女。無数の鎖に縛られて、目を閉じている。
「昨日で、一年になるんだよね。君を此処に封印してから。……うん。ごめんね。君の《影》は勝手に使っている。皆徒を喜ばせるためと……それと僕自身の慰めの為にも。……うん。ごめん。……ああ、怒らないで。僕が怒られるの嫌いなの知ってるでしょ……?……そっか。そうだよねー。《本尊》である君は《影》である彼女よりも憎悪が強いもんね……」
そうして《主》は、ゆっくりと黒髪の少女に歩み寄り、その頬を撫でた。
「さて、悪夢の祭りの始まりの時間だよ。いつまでも変わらない、永遠の《大好き》を……君に、与えよう――――――目覚めろ、ガラディーン」
黒髪の少女が、その眼を開いた。
瞳の色は、深い灰色だった。
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