暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0697話
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傷の具合はどうだ?」
「ん? アクセルか。そうだな、派手に怪我をしているように見えるが、実際はそれ程重傷じゃないな」

 幸か不幸か病室の中にいるのはオズマだけであり、相部屋の人物や俺以外に見舞いに来ている者も存在していない。

「スカル小隊の隊長が入院したっていうのに、見舞い客は無しか? 随分と人望ある隊長だな」

 俺のそんな軽口に、口元に笑みを浮かべてからオズマが口を開く。

「へっ、抜かせ。お前が1番遅いんだよ。ミシェルやルカはもう帰ったし、カナリアはやる事があるって言ってここの医者と何やら相談しているしな」
「なるほど、なら前言撤回。随分と慕われているらしいな。ほら、一応見舞いの品だ。もっとも、お前よりは妹の方がこの手の食べ物は好きだろうけどな」

 そう告げ、クッキーの詰め合わせを差し出す。

「……菓子か。確かにこういうのは俺よりもランカの方が喜ぶだろうが。どうせなら入院している俺がもっと喜ぶ物を持ってこいよ」
「こんなのとかか?」

 空間倉庫から取り出した肉まんを1つオズマへと放り投げる。

「うおっ! あ、熱っ! 熱っ! 熱いぞおい!」
「超包子特製の肉まんだ。熱いうちに食え」
「超包子って何だよ。娘々とかなら知ってるけど」
「俺達の世界と繋がっている世界の1つにある店だよ。いいから食ってみろ。このフロンティア船団じゃ天然物の肉とかは希少価値が高いんだろ?」
「……天然物、なのか?」
「まぁ、飼育している豚だろうから正確には天然物とは呼べないかも知れないけどな。それでもフロンティア船団では滅多に食えない上物だ」

 俺の言葉に若干疑わしそうな表情を浮かべつつも、それでもやはり興味が勝ったのだろう。余程に熱いのか、手の中で何度も転がしつつも肉まんへと噛ぶりつく。

「……美味っ! 何だこれ。本当に美味いぞ!?」
「だろう? 超包子があるネギま世界でも1部ではあるが有名な店だからな」

 四葉の年齢の関係上、店が出せるのは麻帆良限定なんだよな。……あ、でも高校生になったからもう少し行動範囲が広がるか? ……いや、結局高校も麻帆良なんだからそう変わらないか。

「はふっ、はふっ……確かにこれは有名になるだけはあるな。ランカが時々お土産や出前で娘娘のマグロまんを持ってきてくれるが、残念ながらこっちの方に軍配が上がる」
「ちなみに、その店のオーナーはこの前中学を卒業したばかりだぞ」
「はっ!? じゃあ、ランカと同い年って事か!?」
「そうなのか? まぁ、そのクラスは色々と規格外な存在が揃っていたからな。小国の姫とか……ああ、いやまぁ、それはともかくとしてだ」

 っと、危なく吸血鬼や幽霊、忍者、魔法使いがいるとか言ってしまうところだった。
 だが、俺が言い淀んだ事で何か言
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