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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第430話】
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「……だな、だけど……寝顔は可愛いぞ」

「……ロリコン」


 ムスッとした膨れっ面になる美春、だがロリコンとは心外だなと思う。


「何で俺がロリコンになるんだよ。 これが小さな男の子なら美春は何て言うんだよ?」

「……ショタコン」

「……言っとくが、どっちの趣味もないからな、俺は。 あくまで兄みたいな気持ちしか無いって」

「本当かな……」


 何故かジト目で見つめる美春、そんな美春に苦笑しつつも福音の頬を指でつつくと擽ったそうに身を捩った。


「ヒルト、封印されてる福音起こしたら大変な事になるよ。 だからお触り禁止っ」


 ぺちっと手の甲を叩く美春に再度苦笑を溢す、触れるのを止めると俺は福音のあどけない寝顔見ながらそろそろ戻ろうという思いが強くなった。


「福音、また時間出来たら見に来るからな」


 眠り姫にそう告げると、何故か美春が赤くなる――というか、来るということはまた美春にキスをするか、或いはそれ以上の事をしないといけないという事実だな。

 ――よくよく考えたら、キスでいけるならセックスまでいかなくてもって思うが……この辺りは野暮といった所だろう。

 ベッドで眠る福音をその場に残し、俺と美春は元の空間へと戻る。


「ん、それじゃあそろそろ現実に帰るか。 美春、前みたいにドアを出してくれるか?」

「あ、ぅ、ぅん。 ……キスじゃないんだ……」


 残念そうにそう呟く美春の言葉が耳に届く、だが――行き帰り共にキスはもう、本当にそれを口実にキスがしたいってなりそうな気がして……主に俺が。

 最初こそキスする度に色々思い悩んだが、回数が増えるに連れ、段々と普通に何も思わなくなってくる。

 ……人って、慣れると怖いなと思う。

 ドアが空間から現れ、美春がそのドアノブを回すと前に見たときと同様、意識へと繋ぐ奔流が見える。

 相変わらずだが、荒れ狂う海はこんな模様なのかなと思うとゾッとする。


「……じゃあ美春、向こうでな」

「うん。 ヒルト、また向こうで」


 ひらひらと手を振る美春を見ながら、背中からその奔流に身を預ける様に落ちていく――次第にドアが遠ざかり、ゴマ粒ぐらいの小ささになると目映い閃光が視界を覆い、そのままふっと意識が無くなった。


「――きなさい。 ヒル――」


 耳に美春の言葉が届く――深い眠りの底から蘇る様に意識を取り戻し、目を開くと。


「あ、やっと起きた。 ……ヒルト、早く戻らないと怒られるよ?」


 顔を覗き込む美春、後頭部に何か柔らかいものがある。

 ……が、覗き込む美春を見て直ぐに膝枕されてる事に気がついた。

 とりあえず身体を
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